「しっかりメイクをしたつもりなのに、なんだか顔色が悪い」
「鏡では気にならなかったのに、写真を見ると疲れて見える」
「昔は似合っていた口紅が、最近しっくりこない」
40代・50代・60代の女性から、そんなお悩みを伺うことがあります。
実は、疲れて見える原因は、メイクの薄さだけではありません。
むしろ、きちんとメイクをしている方ほど、色の選び方や入れ方によって、本来の魅力が十分に引き出されていないことがあります。
大切なのは、メイクを濃くすることではなく、顔色を美しく見せる色と、その使い方を知ること。
今回は、大人の女性が明るく、いきいきとした印象をつくるために見直したい3つのポイントをご紹介します。
① ファンデーションの色、本当に今の肌に合っていますか?
ファンデーションを選ぶとき、「明るい色の方が若々しく見える」と思っていませんか?
実は、肌より明るすぎるファンデーションは、顔だけが白く浮いて見えることがあります。
反対に、肌より暗すぎる色や、黄み・赤みのバランスが合っていない色を選ぶと、顔色がくすんで見える場合も。
大切なのは、ただ明るい色を選ぶのではなく、今の肌になじむ色を見つけることです。
おすすめの確認方法
ファンデーションをフェイスラインに2〜3色、少量ずつのせる
顔だけでなく、首とのつながりを確認する
できれば自然光に近い明るさの場所でも色を確かめる
手の甲だけで色を選ぶのではなく、実際に顔にのせて確認することがポイントです。
また、以前と同じファンデーションを長年使っている方は、一度色を見直してみるのもおすすめです。
肌の状態や日焼けの程度などによって、合う色が変わることもあります。
② チークは「かわいく見せるため」だけのものではありません
大人の女性のメイクで、意外と重要なのがチークです。
「若い頃からチークは苦手」
「頬が赤くなるのが嫌で、ほとんど使っていない」
そんな方もいらっしゃいます。
けれど、チークは単にかわいらしさを演出するためのものではありません。
頬に自然な血色感を添えることで、顔全体を明るく、健康的な印象に見せる役割があります。
ただし、色や入れる位置によっては、幼く見えたり、頬の赤みだけが目立ったりすることも。
大人の女性がチークを使うときは、次のポイントを意識してみてください。
肌になじむ色を選び、少量ずつ重ねる
頬の形や顔立ちに合わせて、入れる位置を調整する
境目をしっかりぼかし、自然なグラデーションに仕上げる
例えば、頬の高い位置を中心にふんわり色をのせると、いきいきとした印象に。
少し外側へ広げるように入れると、落ち着いた大人らしい雰囲気を演出しやすくなります。
ただし、最適な位置は顔の形や頬骨の高さによって異なります。
鏡を見ながら、ご自身の顔立ちに合う位置を探してみてください。

③ 口紅の色を変えるだけで、顔全体の印象が変わることも
「昔からベージュ系の口紅ばかり使っている」
「派手に見えるのが嫌で、いつも控えめな色を選んでしまう」
そんな方は、ぜひ一度、口紅の色を見直してみてください。
口元は顔の中でも、色による印象の変化を感じやすい部分です。
例えば、
ローズ系は、上品で女性らしい印象に
レッド系は、華やかで存在感のある印象に
ピンク系は、明るく柔らかな印象に
ベージュ系は、落ち着いたナチュラルな印象に
ただし、同じピンクやベージュでも、黄み・青み、明るさ、鮮やかさによって印象は大きく異なります。
特に、肌の色となじみすぎるベージュは、人によっては口元の血色が感じられず、顔色が寂しく見えることもあります。
反対に、鮮やかな色が得意な方は、少しはっきりした口紅をつけることで、顔全体が引き締まって見える場合もあります。
大切なのは、年齢を理由に色を控えるのではなく、今の自分を美しく見せる色を選ぶこと。
普段あまり使わない色も、ぜひ一度試してみてください。
「似合う色」と「なりたい印象」を組み合わせる
ここまで、ファンデーション・チーク・口紅の色選びについてご紹介しました。
これらに共通するのは、色によって顔の印象が変わるということです。
パーソナルカラー診断では、その方の肌・髪・瞳などの色との調和を見ながら、顔映りのよい色の傾向を探っていきます。
ただし、似合う色が分かったからといって、いつも同じ色だけを使わなければならないわけではありません。
例えば、仕事の日は知的で信頼感のある印象に。
友人とのランチでは、明るく親しみやすい印象に。
特別なお出かけには、華やかでエレガントな印象に。
同じ方でも、シーンによって表現したい魅力は変わります。
私はメイクレッスンやイメージコンサルティングを通じて、似合う色を知ることだけでなく、その色を使って、どんな自分を表現したいのかを大切にしています。
色は、単に顔色を美しく見せるだけでなく、自分の印象を演出するための大切な要素なのです。
大人のメイクは、もっと色を楽しんで
年齢を重ねると、つい無難な色を選びたくなることもあるかもしれません。
けれど、大人の女性だからこそ似合う、深みのある色や華やかな色もたくさんあります。
メイクを濃くすることだけが、若々しく見せる方法ではありません。
今の自分に合う色を選び、必要なところに適切に使うこと。
それだけでも、表情が明るく見えたり、洗練された雰囲気が生まれたりします。
「最近、なんだか疲れて見える」と感じたら、まずはいつものメイクの色を見直してみてください。
新しい自分の魅力に気づくきっかけになるかもしれません。

はっとりあいこ|イメージコンサルタント
大阪・梅田を拠点に、40代・50代・60代の女性を中心に、メイクやファッションを通じた印象づくりをサポートしています。
似合うことだけにとらわれず、お一人おひとりの「なりたい自分」を大切にした印象設計をご提案しています。