スタジオ練習は「ゲネプロ」ではない? 本来の意味を知っておきたい舞台用語
最近、バンドマンや音楽界隈の投稿で、通常のスタジオリハーサルのことを「ゲネプロ(ゲネ)」と表現しているケースをよく目にするようになりました。しかし、この使い方は本来の意味からすると誤りです。
「ゲネプロ」とは、演劇・ミュージカル・オペラ・コンサートなどの舞台芸術において、本番直前に行う最終通しリハーサル(総仕上げ)を指します。
【ゲネプロ(Generalprobe)の本来の特徴】
・語源
ドイツ語の「Generalprobe(ゲネラールプローベ/General=総合、Probe=稽古)」の略語です。「ゲネ」と呼ばれることもあります。
・本番と完全に同一の条件で実施
衣装、メイク、かつら、照明、音響、舞台セット、小道具など、すべてを本番と全く同じ状態にして行います。通常のスタジオ練習のようにカジュアルな私服・照明なしの環境で行うものは該当しません。
・原則として途中で止めない
きっかけ確認や立ち位置の調整(場当たり)とは異なり、大きなトラブルがない限り最初から最後まで途中で止めずに通すのが原則です。
・関係者への公開(公開ゲネプロ)
メディア関係者の取材・報道用や、ファンクラブ限定の招待枠などを設けて行われることがあり、写真や映像がニュースや宣伝として公開される場合もあります。
日常のバンド練習やリハーサルスタジオリハは、あくまで「スタジオ練習」や「通し稽古」です。「ゲネプロ」は本番と同じ環境・衣装・演出をすべて再現して行う最終段階の作業を指す言葉ですので、正しく理解して使っていきたいものです。