見積書の明細を、確認しやすい一覧へ入力し直す。
工務店やリフォーム会社で、こうした作業をしている方もいると思います。工事項目だけでなく、どこを施工するのか、どんな材料や仕様なのかも写して、数量と単位を見比べる。似た工事でも、施工箇所や仕様が違うと、そのまま一つにはまとめられませんよね。
今回は、この転記をCodexに頼む方法を紹介します。住宅の内装リフォームを想定した、架空の見積明細メモを使います。
僕もWeb制作で、資料に書かれた内容をまとめたり、必要な情報を表にしたりするときにAIを使っています。そのあとに、元の資料と合っているかを確認し、違うところは直してもらっています。
この記事で扱うのも、書かれている内容を表に写す作業です。工事に必要な数量を拾ったり、適正な単価を判断したりする作業は含めていません。
工事項目だけでなく施工箇所や仕様も残す
住まいるダイヤルの公式案内でも、見積書の項目の抜けや重複に加え、工事箇所、数量、仕様などを確認するよう案内されています。公式の確認ポイント
たとえば「壁の工事」とだけまとめると、どの部屋で、どんな材料を使う話だったのか分からなくなります。元の明細に書かれた工事項目、施工箇所、仕様は、そのまま残してもらいます。
練習用の例は、こんな内容です。
練習用の見積明細メモ(抜粋)
これは架空の内装リフォームの例です。完成した提出用見積書ではありません。
対象:練習現場Aの室内改修
工事項目:養生工事
施工箇所:練習室
仕様・摘要:記載なし
数量・単位:1式
備考:養生する場所と範囲は未記載。
工事項目:壁クロス張替え
施工箇所:練習室の壁
仕様・摘要:ビニルクロス。品番は未確定。
数量・単位:20㎡
備考:下地補修を含むかは未記載。
工事項目:床仕上げ張替え
施工箇所:練習室の床
仕様・摘要:記載なし
数量・単位:数量は確認中。単位の記載なし。
備考:現地確認後に記入する。
工事項目:ソフト巾木取付
施工箇所:練習室の壁際
仕様・摘要:ソフト巾木。色は別途確認する。
数量・単位:18m
備考:なし。
単価・金額や諸経費などは、この練習例では省略しています。
この例では、転記の練習に使う部分だけを抜き出しています。実際の見積書全体を示すものではありません。
Codexにはこんな感じで頼みます
上の練習用メモを、次の列で表にしてください。
工事項目/施工箇所/仕様・摘要/数量/単位/備考・確認事項
工事項目、施工箇所、仕様は元の表記を残し、勝手に別の材料や工法へ置き換えないでください。
数量と単位は分け、元の数値や単位を換算しないでください。
「1式」は数量1・単位「式」として残し、工事範囲が未記載なら確認事項にしてください。
数量や単位が確認中・未記載の欄は「不明」にし、元の状態を確認事項に残してください。
施工箇所や仕様が未記載なら「記載なし」とし、想像で埋めないでください。
同じ工事項目でも施工箇所や仕様が違うものは、勝手に一つにまとめないでください。
単価・金額の追加、数量の拾い直し、見積金額の計算は行わないでください。
まず、このチャットに表を出してください。
ここで使う6列は、この練習用に用意したものです。国が定めた統一の見積書式という意味ではありません。
転記した内容を、工事項目ごとに紹介します。
養生工事
施工箇所:練習室
仕様・摘要:記載なし
数量:1/単位:式
確認事項:養生する場所と範囲は未記載のため要確認。
壁クロス張替え
施工箇所:練習室の壁
仕様・摘要:ビニルクロス。品番は未確定。
数量:20/単位:㎡
確認事項:品番と、下地補修を含むかを確認。
床仕上げ張替え
施工箇所:練習室の床
仕様・摘要:記載なし
数量:不明/単位:不明
確認事項:数量は確認中。単位の記載なし。現地確認後に記入する。仕上げ材の仕様も確認。
ソフト巾木取付
施工箇所:練習室の壁際
仕様・摘要:ソフト巾木。色は別途確認する。
数量:18/単位:m
確認事項:色を確認。
数字が合っていても確認することは残ります
まずは4行ともあるか、同じ行が二重に入っていないかを見ます。そのあと、工事項目・施工箇所・仕様が元のメモと同じか、数量と単位が変わっていないかを見比べます。
この例なら、壁クロス張替えは20㎡、ソフト巾木取付は18mです。「㎡」を「m」にしたり、勝手に別の単位へ換算したりしていないかを確認します。
養生工事の「1式」は、元の書き方として残します。ただ、それで養生する場所や範囲まで分かったことにはなりません。元のメモに範囲がないので、ここは担当者が確認する項目です。一式表記の確認について
壁クロスの品番や、下地補修を含むかどうかも同じです。AIがそれらしく埋めると、元の見積条件が変わってしまいます。
床仕上げの数量と単位は、転記した一覧では「不明」として残します。これは確認待ちの記録です。このまま提出用の見積書として使う、という意味ではありません。
数量が妥当か、必要な工事が入っているか、仕様が合っているかは、担当者が図面や現地の確認結果などと照らし合わせます。表が元のメモどおりになったことと、見積内容が正しいことは分けて考えます。
違うところがあればその箇所を伝える
たとえば、床仕上げの数量に数字が入っていたら、こう伝えます。
床仕上げ張替えの数量は、まだ確認中です。
数量と単位を、両方とも「不明」に直してください。
現地確認後に記入することと、仕様が未記載であることも、確認事項に残してください。
ほかの3行は変えないでください。
僕もAIに頼んだものが違っていたときには、「この部分をこう直して」と追加で伝えています。直したあとも、元の記載と見比べておきます。PDFや画像を使うときには、文字そのものの読み間違いも確認してください。
今回の練習では、単価や金額を扱いません。実際の見積書には費用の内訳などもあるため、この表だけで見積書が完成するわけではありません。国土交通省の見積書様式例と書き方ガイド
Codexの操作から一緒に試したい方へ
まずは上の架空のメモで試してみてください。4行がそろい、施工箇所・仕様・数量・単位が合っているか、担当者への確認が必要なところも残っているかまで見比べてみましょう。実際の顧客や現場の資料を持ち込む必要はありません。
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