ようこそ、易の世界へ。
易占いは当たるのか?
はじめに
「易占いを試したいけど、本当に当たるの?」「どの占い方法が一番当たる?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
最初にお断りしておきます。この記事は、占い全般や易占いについて「当たるかどうかが重要である」とお考えの先生方やご受講生様を、批判するものではありません。
私自身は、易占いの本当の価値は「未来を言い当てること」ではなく、「自分では気づいていない選択肢を示してくれること」にあると考えています。そうした観点から、易占いの特徴を紹介します。
そもそも「当たる」とは
具体的な未来を予測し、それが現実と一致したとき、私たちは「当たった」と感じます。
しかし私は、易占いは未来を断定的に捉えようとする占いではないと考えています(あくまで私の考えです)。易占いは、目の前の状況を「卦(か)」という象徴で表し、そこから今の流れを理解して、どう行動すればよいかのヒントを得るものです。
「当たる・当たらない」ではなく、「どのような選択肢があり、どうすれば自分にとって最善か」を考えるための占いと捉えることができます。
未来を決めるのではなく、選択肢を広げる
易占いは「今の流れ」を知るためのもの
易占いは、8種類の卦(八卦:はっか、はっけ)を上下に組み合わせた64通りの卦で、今の状況を読み解きます。
たとえば「仕事を辞めるべきか?」と問うと、結果は「辞めるべき」「続けるべき」という断定よりも、次のような多面的な情報を示してくれます。
今の職場の状態
自分の心境
周囲との関係性
つまり、易占いの役割は、未来の出来事を固定的に見ることではありません。現状を深く理解して、これからの行動のヒントを得ることにあります。
選択肢が見えなくなる理由
人は、目の前にある選択肢をすべて認識できるわけではありません。多くの場合、無意識のうちに「見えない選択肢」「見たくない選択肢」を排除しています。私たちは、これまでの経験や思い込みによって、「自分にはこの道しかない」と考えがちです。
たとえば、職場の人間関係で悩んでいる人が、「今の職場で我慢するしかない」と思い込んでいるとします。本当は他にも選択肢があるのに、気づけていないだけかもしれません。仕事の悩みでも、「辞めるか続けるか」の二択にとらわれがちです。
そんなとき易占いをすると、次のような、自分では思いつかなかった可能性が示されることがあります。
部署異動を検討する
副業という選択肢がある
新しい学びに挑戦して、キャリアアップする
易占いは、こうした思い込みを崩し、自分では自覚しづらい選択肢を顕在化して、新しい視点を得る手助けをしてくれるのです。
卦が示す多角的な視点
易占いでは、64種類の卦が、それぞれ異なる状況や変化を示します。たとえば「水天需(すいてんじゅ)」が出た場合は、「今は焦らず、準備を整える時期」と解釈できます。
このように、卦は単に「○○すべき」と答えるのではなく、「今どんな流れの中にいるのか」を示します。そして、それをもとに最善の選択肢を考えるヒントを与えてくれます。
なお、コイン6枚を使った卦の出し方は、別の記事で紹介しています。
卦を選択肢に変える3ステップ
易占いを活かすには、「答えを決めつけない」ことが大切です。「転職すべきか?」と占ったとき、易が示すのは「転職すべきかどうか」ではなく、「転職の流れがどうなっているか」「自分の気持ちや環境がどう変わっていくか」という情報です。「どの選択肢が一番よいか」ではなく、「今の自分にとって何が重要か」という視点で受け取りましょう。
とはいえ、メッセージを受け取っただけでは、「なるほど」で終わってしまいがちです。次の3ステップで、メッセージを選択肢に変えてみましょう。
卦の意味を、直感的にひとことで書く
今の状況に当てはめて、何が重なるかを考える
「今動く」「準備する」「見送る」の3方向で、できることを1つずつ書く
実演:水天需(すいてんじゅ)が出た場合
問い:「今の職場を続けるか、辞めるか迷っています。今の職場について、どうでしょうか?」
ひとことで書く:「今は焦らず、準備を整える時期」
今の状況に当てはめる:辞めたい気持ちは強いけれど、次の行き先や収入の見通しは、まだはっきりしていない。
3方向で書く:
今動く:上司に、部署異動の可能性を相談してみる
準備する:副業や新しい学びを、小さく始めてみる
見送る:辞める決断は、今月は急がない
「待つ」は、何もしないことではありません。このように書き出すと、「準備する」という具体的な選択肢になります。
「当たる」よりも「どう活かすか」が大切
このように、易占いを「当たるかどうか」で判断するのではなく、「メッセージをどう活かすか」という視点で使うと、視野が広がります。
たとえば「風地観(ふうちかん)」が出た場合は、周囲をよく観察して、慎重に行動するとよい時期を示します。ここで、「当たるかどうか」ではなく、「今は周囲を見渡しながら動いたほうがよいのかもしれない」と考えてみます。それが、適切な選択をするためのヒントになります。
まとめ
易占いは、「未来を当てる」ものではなく、「今の流れを理解し、自分の選択肢を増やすための占い」です。そう捉えると、占いそのものの世界が広がります。
「当たるかどうか」にこだわらず、「このメッセージをどう活かすか」という視点で向き合うことで、易占いを最大限に活用できるでしょう。
易占いは、思いもよらない選択肢を示し、見えなかった道を教えてくれます。未来を知るためではなく、「今の自分にとって最善の道は何か」を考えるために、活用してみてはいかがでしょうか。