話し方よりも先に考えるべきこと
プレゼンというと、多くの人は「話し方」や「資料づくり」を思い浮かべます。
・話し方が上手になりたい。
・見やすいスライドを作りたい。
・緊張しない方法を知りたい。
もちろん、それらは大切です。
しかし、25年以上プレゼンやコミュニケーションをお伝えしてきて、私が最も重要だと感じるのは、別のところにあります。
それが「志」です。
「志」とは、自分だけでなく、人や社会のために実現したい想いのことです。
・売上を上げたい。
・研究を成功させたい。
・新しいプロジェクトを進めたい。
これ自体は志ではありません。
「その先で、誰にどんな価値を届けたいのか。」
そこに志が宿るのです。
私は、プレゼンは情報を伝える技術ではなく、志を届ける技術だと思っています。
資料は志を届けるための道具
プレゼン資料を一生懸命作る方は多くいます。
アニメーションを付けたり、デザインを整えたり、グラフを見やすくしたり。
もちろん、それらも必要です。
でも、資料はあくまで主役ではありません。
資料は、あなたの志を届けるための道具です。
話し方も同じです。
上手に話すことが目的ではありません。
「この人の話をもっと聞きたい。」
「この人を応援したい。」
そう思ってもらえることが、本当のプレゼンの価値ではないでしょうか。
志は、聞き手に「意味」を与える
私は研修でもよくお伝えします。
聞き手は、「何をするか」だけでは動きません。
「なぜ、それをするのか」がわかって初めて、自分ごととして受け止めることができます。
例えば、会社のキックオフで売上目標だけを発表されても、「そうなんですね」で終わるかもしれません。
しかし、
「この挑戦によって、お客様にどんな価値を届けたいのか。」
「社員一人ひとりに、どんな未来をつくりたいのか。」
そこまで語られると、数字は単なる目標ではなく、意味を持ち始めます。
志とは、人に行動する理由を与えるものなのです。
プレゼンは「何を話すか」の前に、「なぜ伝えるのか」
プレゼンを考えるとき、多くの人は最初に
「何を話そう。」
と考えます。
でも私は、まず最初に考えていただきたいことがあります。
「私は、聞き手にどうなってもらいたいのか。」
そして、
「そのために、なぜ私はこの話を伝えたいのか。」
です。
この問いに答えられるようになると、伝える内容も、話す順番も自然と決まってきます。
志があるから、言葉に力が宿る。
だから私は、プレゼンの技術を教える前に、「志」を大切にしています。
話し方や資料は、その志を届けるための手段に過ぎません。
人の心を動かすプレゼンは、いつもその人の「志」から始まるのです。