学校や事業所で子どもの困り行動を変える!ABA実践・支援スキル講座

対面 オンライン

新年度に増える子どもの困り行動を“機能”から読み解き、環境調整と代替行動で安定支援へつなげる。翌日から現場で使えるABA実践セミナーです。

こんなことを学びます

行動問題の“機能”に基づくポジティブな対応法
― なぜそれを教えるのか?なぜ学ぶべきなのか?
 行動問題は、本人の性格や気分の問題ではありません。また、「やる気がない」「わざと困らせている」といった解釈も、行動の本質を見誤らせます。行動には必ず理由があり、その理由は“行動の機能”として整理できます。

 この研修では、行動問題を「困った行動」として扱うのではなく、“機能のある行動”として理解し、より適切な行動へ導くための具体的な支援法を学びます。
 ABA(応用行動分析)の視点を使うことで、行動の背景が見えるようになり、支援の方向性が明確になります。

1. 行動問題を「行動」として捉え直す理由
まず重要なのは、「行動とは何か」を正しく理解することです。

行動は“人形にできること”ではなく、観察可能な動作です。
×「落ち着かない」→ ○「席を立ち歩く」
×「やる気がない」→ ○「課題に手をつけない」
×「困っているようだ」→ ○「泣く」「叫ぶ」「叩く」
行動を具体的な動詞で表すことで、
「何が起きているのか」「どの場面で起きるのか」「どれくらいの頻度か」
が明確になり、支援の出発点が整います。

この講座では、参加者が実際に自分の現場の行動を“行動として言語化”する演習から始めます。これにより、曖昧な表現から脱却し、客観的に行動を捉える力が身につきます。

2. 行動の機能を理解する
行動は“結果”によって維持されます。そして行動の機能は次の4つに分類できます。

● ① 物や活動を得る
例:癇癪を起こすと欲しいお菓子を買ってもらえる
例:自傷するとドライブに連れて行ってもらえる

● ② 人の注目を得る
例:大人を見ながら悪いことをする
例:叩くと大人が注意しに来る

● ③ 感覚刺激を得る
例:ジャンプして足裏の刺激を楽しむ
例:床に唾をつけてこする感覚を楽しむ

● ④ 嫌なことを避ける
例:騒音から逃れるために教室を飛び出す
例:難しい課題の前に自傷して中断させる

同じ「飛び出す」でも、
・ボールに近づきたい(①)
・騒音から逃げたい(④)
では、支援方法がまったく異なります。

この講座では、実際の事例を使いながら、行動の機能を見極める視点を徹底的に学びます。

3. 行動を悪化させる“マグマ要因”を理解する
行動は、目の前のA(先行事象)とC(結果事象)だけで決まるわけではありません。
行動を火山のように噴火させる3つの“マグマ要因”が存在します。

● 身体環境
・病気、空腹、眠気
・感覚過敏、こだわり
・服薬の影響

● 外的環境
・気温、騒音、部屋の構造
・活動の難易度
・予定の変更、見通しのなさ

● 対人環境
・指示の出し方
・かかわりの頻度と質
・集団サイズ
・職員間の不一致

これらが積み重なると、行動問題は起こりやすくなります。

研修では、
・マグマ要因の整理
・どの要因が行動を誘発しているか
・どの要因から手をつけるべきか
をワーク形式で学びます。

4. 行動問題を減らすための「環境調整」
行動を変えるための第一歩は、叱ることではなく環境調整です。

・空調を整える
・刺激を減らす
・活動スケジュールを提示する
・見通しを持たせる
・変化を予告する
・こだわりを止めなくてよい工夫
・自立して活動できる仕組み
など、環境を整えるだけで行動が落ち着くケースは非常に多いです。

研修では、
「行動が起きにくい環境」をどう作るか
を具体例と写真を使って学びます。

5. 行動問題の“代わりになる行動”を教える
行動を減らすためには、
その行動と同じ機能を持つ、より適切な行動を教えることが不可欠です。

例:
・疲れて自傷 → 「休憩したい」とカードで伝える
・嫌なことがあると叩く → 「やめて」と言葉で伝える
・教室がうるさくて飛び出す → 自分でカムダウンエリアに行く
・欲しいものが伝えられず癇癪 → 絵カードで要求を伝える

代替行動は、
・本人ができるレベル
・すぐに強化される行動
である必要があります。

研修では、
・代替行動の選び方
・教え方
・強化の入れ方
・失敗しやすいポイント
を実践的に学びます。

6. 行動問題を“強化しない”対応
行動問題は、結果によって維持されます。
そのため、行動の機能に応じて「強化しない対応」を取る必要があります。

それは次のように整理されます。
 行動の機能   → 強化しない対応
・物や活動を得る → 物や活動を与えない
・注目を得る   → 注目しない
・嫌なことを避ける→ 避けさせない
・感覚刺激を得る → 感覚が生じないようにする
ただし、これだけではうまくいかないため、必ず代替行動の指導とセットで行うことを強調します。

7. 適切な行動を強化する
行動問題を減らすためには、
してほしい行動に注目し、強化することが最も効果的です。
・行動問題が起きていないときに注目する
・適切な行動を見逃さずにほめる
・同時にできない行動を増やす(手袋をはめる、作業をするなど)
・トークンやポイントシステムを活用する
海外の研究(Vollmerら、Colemanら)も紹介しながら、「強化の力」を実感できる内容にします。

8. 行動問題が起きたときの対応
最後に、行動問題が起きたときの対応を整理します。
・安全確保
・感情的に反応しない
・行動の機能を強化しない
・事後に環境調整と代替行動の指導を行う

研修では、
「行動問題の対応法を考えるシート」を使い、参加者自身が支援計画を作成するワークを行います。

9. この研修が目指すもの
この研修は、「行動をやめさせる」ための講座ではありません。

目指すのは、
・行動の理由がわかる
・支援の方向性が見える
・環境調整と代替行動で行動が落ち着く
・チームで共通理解ができる
・本人のQOLが上がる
という、ポジティブな支援の実現です。

行動問題は、本人のせいでも、保護者のせいでもありません。
行動の機能と背景を理解し、適切な支援を積み重ねることで、
誰でも必ず変化を生み出すことができます。
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希望の日程で調整できます

現在開催日程はありませんが、開催リクエストを送ることで希望の日時で講座開催を相談できます。

開催予定エリア銀座・大手町

価格(税込)¥7,000

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対面受講日程

価格(税込)¥7,000
場所銀座・大手町

対面受講料に含まれるもの

受講料に含まれるもの
✔ 1. 研修参加費(3時間)
・講義・事例解説・ワーク・質疑応答など、当日の全プログラムが含まれます。
✔ 2. PDF資料(事前配布)
・研修で使用するスライド資料
・ワークシート(ABC分析・マグマ要因整理・対応計画シートなど)
※資料はEメールで送付します。
✔ 3.研修最後の質疑
・研修に関する質問をお受けすることができます
✔ 4.研修後の質問対応(メール)
・研修内容に関する質問は、後日メールでフォローアップできます。
※ただし個別の事例の相談については、コンサルテーションのお申し込みが必要です。

📄 受講料に含まれないもの
✖ 1. 資料の印刷代
・当日は紙資料の配布を行いません。
・印刷が必要な方は、ご自身で印刷して持参してください。
✖ 2. 会場までの交通費・宿泊費
・参加者ご自身でご負担ください。
✖ 3. 昼食・飲み物などの飲食費
・会場内での飲食は可能ですが、飲食物は各自でご準備ください。
✖ 4. 個別支援計画の作成代行・個別コンサルティング
当日の短時間相談は無料ですが、継続的な個別支援計画の作成やコンサルティングは別途料金となります。

📝 補足:参加にあたってのお願い
・資料は事前にメールで送付しますので、受信可能なメールアドレスを必ずご記入ください。
・タブレット・PCで資料を見る方は、事前にダウンロードしておくことを推奨します。
・会場に電源がない場合があります。必要な方はモバイルバッテリーをご持参ください。
・ワークがありますので、筆記用具をご持参ください。

オンライン受講日程

価格(税込)¥7,000

オンライン受講料に含まれるもの

受講料に含まれるもの
✔ 1. 研修参加費(3時間)
・講義・事例解説・ワーク・質疑応答など、当日の全プログラムが含まれます。
✔ 2. PDF資料(事前配布)
・研修で使用するスライド資料
・ワークシート(ABC分析・マグマ要因整理・対応計画シートなど)
※資料はEメールで送付します。
✔ 3.研修最後の質疑
・研修に関する質問をお受けすることができます
✔ 4.研修後の質問対応(メール)
・研修内容に関する質問は、後日メールでフォローアップできます。
※ただし個別の事例の相談については、コンサルテーションのお申し込みが必要です。

📄 受講料に含まれないもの
✖ 1. 資料の印刷代
・当日は紙資料の配布を行いません。
・印刷が必要な方は、ご自身で印刷して持参してください。
✖ 2. 個別支援計画の作成代行・個別コンサルティング
当日の短時間相談は無料ですが、継続的な個別支援計画の作成やコンサルティングは別途料金となります。

📝 補足:参加にあたってのお願い
・資料は事前にメールで送付しますので、受信可能なメールアドレスを必ずご記入ください。
・ワークがありますので、筆記用具をご用意ください。

この講座の先生

臨床心理士、教育学博士、自閉症スペクトラム支援士

 私は30年以上にわたり、発達障害支援・特別支援教育・応用行動分析学(ABA)の実践と研究に携わってきました。北九州市を拠点に、保育所・幼稚園・学校・福祉施設・行政機関など、多様な現場で支援・研修・コンサルテーションを行っています。特に、行動分析に基づく支援方法、視覚支援、環境調整、ペアレントトレーニングなど、日常の困りごとにすぐ活かせる実践的な技法をわかりやすく伝えることを大切にしています。
 これまで、特別支援教育専門家として年間多数の学校を訪問し、行動問題や学習困難への助言を行ってきました。また、保育士・教員・支援員向け研修の講師として、北...
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当日の流れとタイムスケジュール

日程:令和8年4月19日(日)
時間:午後 1:30 ~4:30 まで
会場:セキレイ会議室
住所:東京都中央区八丁堀2-19-7
定員:25名
① 13:30〜13:40 オープニング・導入
・研修の目的と全体像の共有
・「行動問題とは何か?」の基本整理
・今日の学びが現場でどう役立つかを明確化
・参加者の困りごとを簡単に共有し、研修の焦点を合わせる

② 13:40〜14:10 第一部:行動の機能を理解する(4つの機能)
・行動は“結果”によって維持されるという基本原理
・4つの行動機能:物・活動を得る、注目を得る、感覚刺激を得る、嫌なことを避ける
・「飛び出す」「叩く」「泣く」など、同じ行動でも機能が違えば支援が変わる
・レジメの事例を使ったミニ演習(A-B-Cの読み取り)

③ 14:10〜14:40 第二部:行動を悪化させる“マグマ要因”を理解する
・行動問題の背景にある3つのマグマ要因
 1⃣身体環境(空腹・眠気・感覚過敏・こだわりなど)
 2⃣外的環境(気温・騒音・活動の難易度・予定変更など)
 3⃣対人環境(指示の出し方・関わりの質・集団サイズなど)
・「なぜこの子は今、噴火しやすいのか?」を整理する視点
・ワーク:自分の現場の子のマグマ要因を書き出す

④ 14:40〜14:50 休憩
⑤ 14:50〜15:20 第三部:行動問題を減らす“環境調整”の実践
・行動を変える第一歩は「叱る」ではなく「環境を整える」
・レジメにある具体例をもとにした実践的な工夫
・見通しの提示(スケジュール・予告)
・刺激の調整(騒音・暑さ・匂い)
・活動の難易度調整(行動モメンタム)
・こだわりを止めなくてよい工夫
・自立して取り組める仕組み
写真・図を使いながら、すぐに現場で使える方法を紹介
ワーク:自分の現場でできる環境調整を考える

⑥ 15:20〜15:50 第四部:行動問題の“代わりになる行動”を教える
・行動を減らすには「やめさせる」ではなく「置き換える」
・行動問題と同じ機能を持つ代替行動の選び方
例:
疲れて自傷 → 「休憩したい」とカードで伝える
嫌なことで叩く → 「やめて」と言葉で伝える
うるさくて飛び出す → 自分でカムダウンエリアに行く
欲しいものが得られないで癇癪 → 絵カードで要求
・感覚刺激の代わりになる活動の紹介
・ワーク:代替行動と強化の方法を考える

⑦ 15:50〜16:10 第五部:行動問題を“強化しない”対応と適切行動の強化
・行動問題を維持している結果を断つ(強化しない対応)
 ただし、必ず「代替行動の強化」とセットで行う
・適切な行動を増やすための強化の入れ方
・注目の与え方
・トークン・ポイントシステム
・同時にできない行動を増やす
・研究紹介(Vollmerら、Colemanら)を踏まえた実践的な方法

⑧ 16:10〜16:25 第六部:行動問題が起きたときの対応
・安全確保
・感情的に反応しない
・行動の機能を強化しない
・事後の環境調整と代替行動の指導
・「行動問題の対応法を考えるシート」を使った支援計画づくり

⑨ 16:25〜16:30 まとめ・質疑応答
・今日の学びの振り返り
・明日から現場で何を変えるかを整理
・個別相談の案内
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こんな方を対象としています

この研修は、発達障がいのある子ども・生徒・利用者の「行動問題」に日々向き合っているすべての支援者・保護者の方を対象としています。行動の背景には必ず“機能”があり、適切な理解と支援によって行動は必ず変わります。本研修では、行動の機能分析、マグマ要因の整理、環境調整、代替行動の指導、強化の方法など、現場で即使えるABAの実践技法を学びます。

特に次のような方に最適です。

保護者の方
・癇癪・パニック・こだわり・自傷・他害など、家庭での困り行動に悩んでいる
・子どもの行動の“理由”を理解したい
・叱る・注意する以外の関わり方を知りたい
・感覚過敏・こだわり・見通しのなさへの対応を学びたい
・学校や支援機関と共通言語で話せるようになりたい

保育士・幼稚園教諭
・集団活動での落ち着かなさ、順番待ちの難しさ、友だちトラブルに困っている
・行動の機能に応じた支援を学びたい
・こだわり・切り替えの難しさへの対応を知りたい
・環境調整や視覚的支援を現場に取り入れたい

小・中・高校・特別支援学校の教員
・授業参加が難しい、指示が通らない、逃避行動が多いなどの課題に直面している
・行動の機能分析(A-B-C)を授業や支援に活かしたい
・問題行動を強化しない関わり方を学びたい
・チームで共通理解を持ち、支援を統一したい

児童発達支援・放課後等デイサービス職員
・自傷・他害・多動・こだわりなどの行動問題に日常的に対応している
・マグマ要因(身体・外的・対人環境)を整理して支援に活かしたい
・代替行動の教え方や強化の方法を学びたい
・行動問題の“予防”につながる環境調整を知りたい

生活介護・グループホーム・入所施設職員
・成人の行動問題(暴力・拒否・こだわり・感覚行動)に悩んでいる
・感覚刺激・逃避・注目などの機能に応じた対応を学びたい
・職員間で支援方針を統一したい
・安全確保とポジティブな支援の両立を図りたい

発達障害者支援センター・療育センター職員
・相談支援にABAの視点を取り入れたい
・行動の機能やマグマ要因をわかりやすく説明したい
・支援計画やケース会議で使える“共通言語”を持ちたい
続きを読む

受講する際は以下をお読み下さい

1. 事前にPDF資料をメールでお送りします
研修で使用する資料は、事前にPDFデータをEメールで送付します。
お申し込みの際は、受信可能なメールアドレスをご記入ください。
・資料は研修前日までに送付します
・迷惑メール設定をご確認ください
・届かない場合はご連絡ください

2. 当日は紙資料の配布はありません
・環境配慮と学習効率のため、印刷資料の配布は行いません。
・参加者の皆さまは、以下のいずれかの方法でご準備ください。
・ご自身で資料を印刷して持参する
・タブレット・PC・スマートフォンに保存して閲覧する
※会場にWi-Fiがない場合があります。事前ダウンロードを推奨します。

3. 筆記用具をご持参ください
・ワークや記入シートを使用します。
・メモや書き込みができるよう、ペン・マーカーなどの筆記用具をご持参ください。

4. タブレット・PCを使用される方へ
・充電器・モバイルバッテリーの持参をおすすめします
・会場に電源がない場合があります
・画面の明るさなど、周囲への配慮をお願いします

5. 開場時間について
・開始10分前より入室可能です。
・スムーズな進行のため、開始5分前までの着席にご協力ください。

6. 個別相談をご希望の方へ
・研修終了後に、短時間の個別相談を受け付けます。
・行動問題の機能分析や支援の方向性など、気軽にご相談ください。

7. 他の参加者への配慮
・研修中に共有された個人情報や事例は外部に持ち出さないようお願いします
・写真・動画撮影はご遠慮ください(講師が許可した場合を除く)
・参加者同士が安心して学べる環境づくりにご協力ください

8. ABAが初めての方でも安心して参加できます
・専門用語はできるだけわかりやすく説明します。
・保護者・教育・福祉・医療など、立場を問わず理解できる内容です。

9. 体調や感覚特性への配慮が必要な方へ
行動問題の研修という性質上、感覚過敏・疲れやすさ・座席の希望などがあれば、事前にお知らせください。可能な範囲で配慮いたします。
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※ストアカでは講座に適用される保険を用意しています。詳しくはストアカ補償制度をご覧ください。

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