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日本を代表する古典芸能といわれる能。一見古くて難しいと思われる能の魅力を、様々な視点から御紹介します。
能楽師の視点
日々舞台に立つ能楽師の立場から能を分析し、その魅力をお伝えします。
現代の視点
能はいつの時代の人にも感動を与え、同時代性を持っているからこそ、七百年近く演じ継がれてきました。二十一世紀にも通用する能の精神性に注目します。
世界からの視点
能を紹介する...
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世阿弥の子、元雅作の「弱法師」の説明を受けながら、動画で作品を鑑賞しました。
四天王寺の日想観など、知らないことだらけで、またしても沢山勉強になりました。
先生の暖かいお声を拝聴しながら、鑑賞していると、作品に描かれる風景が、緊張感と美しさと、現実の苦さがすぐ目の前に現れる感じです。
盲目の俊徳丸が主人公ですが、心で見ることのなんと奥深いことか。
毎回、能の素晴らしさを堪能させていただいています。
日想観を柱にした能『弱法師』について、研究の立場から「作者は日想観をみていないのではないか?」との意見がありましたが、「『弱法師』を演じていて、これは作者の元雅は見ていると思いました」とおっしゃっていたのが、大変心に残りました。また、「能は育っていくもの」とも。変わっていくものという言葉より、育っていくものという言葉は、なんだか嬉しい。では、私たちが能に心を向けるならば、能はさらにまた育っていくのかも、、、と思ってしまいました。一味違う講座です。
観阿弥,世阿弥といえば,能楽の祖として小学校の教科書にも出てくるような名前です。しかしその息子となると,その名を耳にしたことがある人はグッと少ないのではないでしょうか。
今回の講座では元雅の手による「弱法師」を取り上げておられました。写真や文書,演能の動画をふんだんに使用され,目にも楽しい講座でした。元雅を身近に感じました。
当時の情勢や背景などを頭に置いて受講すると,物語の舞台を心に浮かべ,想いを巡らせながら学ぶことができると思いました。