「ご利用中のPHPのバージョンは、まもなくサポートが終了します」
サーバー会社から、こんなお知らせが届いて手が止まっていませんか。
私は2016年から、WordPressの保守やトラブル対応を仕事にしています。旅行会社や整体院のサイトなど、これまでPHPの更新やサイトのトラブル対応は500件を超えました。その経験から言えるのは、PHPの更新で困るかどうかは、ボタンを押す前の準備でほぼ決まる、ということです。
PHPは、WordPressを動かしているプログラムの言葉です。古いPHPは安全のための修正が出なくなるので、いずれは新しい版に切り替える必要があります。切り替え自体はサーバーの管理画面でボタンを押すだけで終わることが多いのですが、何も確かめずに押すと、「このサイトで重大なエラーが発生しました」と出たり、画面が真っ白になったりすることがあります。
原因の多くは、新しいPHPに対応していない古いテーマやプラグインです。裏を返せば、切り替える前に「古いもの」を見つけておけば、たいていのトラブルは防げます。ここでは、私が更新の前に必ず確かめている順番を、専門の知識がなくてもできる形で5つにまとめました。
1. 今のPHPとWordPressのバージョンを書き留める
サーバーの管理画面でPHPのバージョンを、WordPressの管理画面の「ダッシュボード」でWordPressのバージョンを見て、メモしておきます。「どこから、どこへ上げたか」が分かっていれば、何かあったときに元へ戻すのがずっと楽です。地味ですが、ここを飛ばすと後で一番困ります。
2. プラグインの一覧を書き出す
管理画面の「プラグイン」の一覧を、名前と版が分かるように書き出します。画面の写真でもかまいません。停止したまま置いてあるプラグインも、この機会に要るかどうかを見直しておきましょう。
3. 長いあいだ更新されていないプラグインに印を付ける
プラグインの詳細を開くと、最後に更新された時期が分かります。何年も更新が止まっているものは、新しいPHPに対応していないことがあります。印を付けて、代わりのプラグインがあるか、本当に必要かを考えておきます。私は自作の診断ツールでこの確認をしていますが、まずは目で見て印を付けるだけでも十分に役立ちます。
4. バックアップを取ってから切り替える
ファイルとデータベースの両方を、切り替えの直前に保存しておきます。サーバー会社の自動バックアップがある場合も、いつの時点に戻せるのかを先に確かめておきましょう。
5. 切り替えたあとに見るページを決めておく
トップページだけでなく、お問い合わせフォーム、予約や買い物のページ、管理画面へのログインなど、大事なページを先に決めておきます。見た目は普通でも、フォームだけ送れなくなっていることがあるからです。
困ったときは、まず元のPHPに戻す
切り替えたあとに表示がおかしくなったら、慌てずにサーバーの管理画面で元のPHPに戻します。多くの場合、それで表示は戻ります。そのうえで、印を付けたプラグインを1つずつ確かめていくのが近道です。
まとめ
PHPの更新は、ボタンを押す前の準備でほとんどが決まります。バージョンを書き留め、プラグインを見直し、バックアップを取ってから切り替える。この順番を守るだけでも、真っ白な画面に慌てることはぐっと減ります。
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