「私には、人に教えられるようなものなんて何もない」
何か始めたいと思っても、そんな気持ちになってしまうことはありませんか?
特別な資格もない。大きな実績があるわけでもない。
文章を書くのも、パソコンも得意ではない。
でも、これまでの経験を振り返ってみると、誰かの役に立つ材料が見つかることがあります。
仕事で困ったときに工夫したこと。
子育てをしながら続けてきたこと。
趣味で何度も失敗して、やっとわかったこと。
自分では「普通のこと」と思っていても、これから同じことを始める人にとっては、知りたいことかもしれません。
私はマクラメ講師として活動しながら、AIを活用したコンテンツ制作や講座づくりの相談にも関わっています。
経験をコンテンツにするときに大切にしたいのは、「何を経験したか」に加えて、「その経験が誰の、どんな困りごとに役立つか」を考えることです。
この記事では、AIを聞き役にしながら、自分の経験を役立つ記事にまとめる6つのステップをご紹介します。
ステップ1|これまでに「困って、工夫したこと」を書き出す
最初から「商品になる経験」を探そうとすると、手が止まってしまうかもしれません。
まずは、こんな質問から始めてみてください。
初めてやったとき、何に困りましたか?
うまくいかずに、やり方を変えたことはありますか?
人から「それ、どうやっているの?」と聞かれることはありますか?
今なら、始めたばかりの自分に何を教えたいですか?
例えば、ハンドメイドなら「材料を買いすぎてしまった経験」。料理なら「毎日の献立を考えるのが負担で、決め方を変えた経験」。
大きな成功談でなくても構いません。
ただし、失敗した出来事だけでは、読み手がどう行動すればいいのかは伝わりません。
「何に困ったか」「何を試したか」「そこから何がわかったか」まで、セットで書くのがポイントです。
まずは3つ、思いつくことを書いてみましょう。
ステップ2|届けたい相手と、困っている場面を決める
次に、「誰に読んでもらいたいか」を考えます。
「50代の女性に向けて」だけでは、まだ少し広いかもしれません。同じ50代でも、知りたいことや困っていることは違うからです。
例えば、次のように具体的にしてみます。
「趣味でハンドメイドを始めたけれど、何を買えばいいかわからず、材料ばかり増えてしまう人」
ここまで決めると、記事に何を入れるかも見えてきます。
最初に用意する材料
すぐには買わなくてもよいもの
買い足すタイミング
自分が買って使わなかったものと、その理由
迷ったときは、過去の自分を思い浮かべてください。
「あの頃、これを先に知っていたら助かった」
そう思うことが、記事の出発点になります。
ステップ3|読み終えた人が「何をできるようになるか」を決める
テーマを決めたら、記事のゴールを一文にします。
おすすめは、次の形です。
「〇〇に困っている人が、△△できるようになる記事」
例えば、
「材料選びに困っている人が、最初の作品に必要なものをリストにできる記事」
という形です。
「ハンドメイドについて詳しくなる」よりも、読み手が何を持ち帰れるのかがはっきりします。
ここで気をつけたいのは、一つの記事に詰め込みすぎないこと。
材料選び、作り方、写真撮影、販売方法まで全部説明しようとすると、書く側も読む側も大変になります。
まずは、一つの困りごとを扱いましょう。
商品につなげたい場合も、最初に考えたいのは価格より「何に役立つ内容なのか」です。実際にその悩みを持つ人の声も確かめながら、テーマを絞っていきます。
ステップ4|AIを聞き役にして、経験を整理する
「書きたいことはあるけれど、うまく文章にできない」
そんなときは、AIにいきなり記事を書かせるより、先に質問してもらう方法を試してみてください。
例えば、ChatGPTとの対話で使う質問文は、こんな形です。
自分の経験を、同じことで困っている人に役立つ記事にまとめたいです。
テーマは「〇〇」です。
読んでほしい人は「〇〇に困っている人」です。私の経験を整理するために、質問を一つずつしてください。
「困ったこと」「実際に試したこと」「その結果」「今なら伝えたいこと」を順番に聞いてください。私が話していない経験や実績は作らず、情報が足りないところは質問してください。
難しい言葉は使わないでください。
「〇〇」の部分を、自分のテーマに変えて使います。
答えは、きれいな文章でなくても大丈夫です。短い言葉や箇条書きでも、自分が実際に経験したことを伝えていきましょう。
経験が整理できたら、次のように頼んでみます。
ここまでの回答をもとに、記事の見出しを考えてください。
読者が実践できる手順を入れてください。
私の体験と、一般的な提案は分けてください。
説明が足りないところは、下書きを作る前に質問してください。
AIから出てきた内容には、自分の経験と違うことや、確かめていない説明が混ざっていないかを確認します。
文章を整える作業はAIに手伝ってもらっても、何を伝えるかは自分で決める。
この意識を持って使ってみてください。
ステップ5|体験談に「読者が試せる手順」を加える
経験を話しているうちに、伝えたいことが増えてくるかもしれません。
そこで、次の流れで並べ直してみましょう。
どんなことで困っていたのか
自分は何を試したのか
うまくいったこと、いかなかったこと
読者が試すなら、何から始めるとよいか
気をつけてほしいこと
例えば、「材料を買いすぎました。計画を立てることが大切です」だけでは、読者は具体的に何をすればよいのか迷います。
そこで、こんな手順を添えます。
最初に作る作品を一つ決める
必要な材料と数量を書き出す
家にある材料を確認する
足りないものだけ買い物リストに入れる
これなら、読み終えたあとに行動しやすくなります。
チェックリストや記入例を入れる場合も、数を増やすことより、読者が迷うところを減らせているかを基準にしましょう。
また、自分に合った方法が、すべての人に合うとは限りません。「私はこの状況で試しました」と、経験した条件も伝えると丁寧です。
ステップ6|一つの記事に仕上げて、伝わり方を確かめる
下書きができたら、読者の立場で読み直します。
確認したいのは、次の5つです。
誰に向けた記事なのかがわかる
読み終えると何ができるのかがわかる
自分が実際に経験したことが入っている
手順を読んで、最初の行動に移れる
事実と違う内容や、説明の抜けがない
可能であれば、届けたい読者に近い人に読んでもらいましょう。
「どうだった?」だけでは、感想を言いにくいこともあります。
「どこで意味がわからなくなった?」
「読んだあと、最初に何をすればよいかわかった?」
「もう少し詳しく知りたいところはあった?」
こんなふうに聞くと、直す場所を見つけやすくなります。
一つの記事を完成させることと、それが商品として選ばれることは別の段階です。
まずは役立つ形にまとめ、伝わり方を確かめる。その積み重ねが、教材や講座など、自分の経験を生かした商品づくりにもつながっていきます。
まずは「昔の自分に教えたいこと」を一つ
「私には何もない」と思っていると、自分の経験はなかなか見えません。
でも、
「始めた頃の自分は、何に困っていたかな?」
「今なら、どんな言葉をかけられるかな?」
と考えると、思い出せることがあるかもしれません。
今日の最初の一歩として、次の3行を埋めてみてください。
私は、____で困っていました。
そのとき、____を試しました。
同じことで困っている人には、まず____を伝えたいです。
うまい文章にしなくて大丈夫です。
この3行が書けたら、記事の材料が一つできています。
AIの力も借りながら、その経験を、誰かが次の一歩を踏み出せる形にしていきましょう。
そうは言ってもテーマが見つからない
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