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「知っている単語なのに聞き取れない」英語学習、その原因はどこにある?

「知っている単語なのに聞き取れない」英語学習、その原因はどこにある?

「知っている単語なのに聞き取れない」英語学習、その原因はどこにある?

「単語も文法も、それなりに勉強してきた」

「英文を見れば意味はわかる。でも、耳で聞くとわからない」

「英会話教室にも通ったし、アプリでも勉強している。

それなのに、いざ英語で話しかけられると言葉が出てこない」

そんな経験はありませんか?

実は、英語が聞き取れない、話せないという悩みには、

学習の進め方が関係していることがあります。

今日は、長年英語を指導してきた経験から、

特に大人の英語学習者に知っていただきたい

「英語の音」と学習の順番についてお話しします。

はじめまして。英語コーチの饒平名勝子です。

私は公立高校で28年間英語を教え、

これまで延べ4,000名以上の学習者を指導してきました。

現在は、英語に苦手意識を持つ大人の学び直しを中心に、

発音・基礎文法・リスニング・スピーキングを

組み合わせた英語コーチングを行っています。

実は私自身、銀行員時代にニューヨークで研修を受けた際、

英語が思うように通じず、相手の言っていることも理解できないという

悔しい経験をしています。

だからこそ、英語を学んでいるのに使えないというもどかしさは、よくわかります。

私が大切にしているのは、

「知っている英語」を「聞いて理解できる、そして自分の口から出せる英語」

に変えていくことです。

1.なぜ、知っている単語なのに聞き取れないのか?

例えば、こんな英文があります。

Did you eat?(もう食べた?)

中学校で習う単語ばかりですね。

でも、実際の会話では、一つひとつの単語を

「ディド・ユー・イート」と区切って発音するとは限りません。

話し方によっては、Did you の部分が

「ディジュー」のようにつながって聞こえます。

英語には、音がつながる、弱くなる、消える、

変化するという特徴があります。

つまり、文字として覚えている単語と、

実際に耳に入ってくる音が一致していないことがあるのです。

これが、英文を見ればわかるのに、

聞くとわからない原因の一つです。

英語が聞き取れないと、つい単語力やリスニング量が足りないと考えがちです。

しかし、その前に「英語が実際にどのように発音されているか」

を理解する必要があるかもしれません。

2.聞き取れない原因は、実は3つある

私は、リスニングが苦手な方に、まず次の3つを確認しています。

① 音そのものを聞き取れていない

知っている単語なのに、音の変化によって

別の言葉のように聞こえてしまう状態です。

② 音は聞き取れているけれど、意味がわからない

単語を正しく聞き取れても、

その意味や文の構造を理解できなければ、内容はわかりません。

③ 音も意味もわかるのに、理解がスピードに追いつかない

ゆっくり聞けば理解できるのに、自然な会話の速さになると、

頭の中で処理しきれなくなる状態です。

この3つは、同じ「聞き取れない」という悩みでも、

必要なトレーニングが違います。

特に初心者の方は、

①の音の認識から丁寧に取り組むことが有効な場合があります。

3.今日からできる!短い英文を使った3ステップ学習法

では、どう練習すればよいのでしょうか?

私は、最初から難しいニュースや長い会話を使うことをおすすめしていません。

まずは意味が理解できる、短い英文を使ってみましょう。

STEP 1:聞こえた音を確かめる

スクリプト(英文)が付いた、

5〜10秒程度の短い英語音声を用意してください。

最初は英文を見ずに2〜3回聞き、聞

こえた単語や音を書き出します。

全部聞き取れなくても構いません。

その後、スクリプトを見て答え合わせをします。

「知っている単語なのに聞こえなかった」

「2つの単語がつながっていた」

「思っていた発音と違った」

こうした発見が大切なのです。

STEP 2:実際の音をまねて発音する

次に、音声を聞きながら、単語のつながり、

強弱、リズム、イントネーションをまねします。

一語ずつ発音するのではなく、

短いフレーズを一つのまとまりとして発音してみましょう。

自分の声を録音して、元の音声と比べるのもおすすめです。

発音練習は、相手に伝わる英語を

身につけるためだけのものではありません。

英語がどのように発音されるかを知ることで、

聞き取りにも役立ちます。

STEP 3:音声を止めて、自分の口で再現する

最後は、私が指導で大切にしている

「リプロダクション」という練習です。

短い英文を聞き、その意味を理解したうえで音声を止め、

英文を見ずに自分の口で再現します。

例えば、

Did you eat breakfast?

という英文を聞いたら、音声を止めて同じ英文を言ってみます。

これができたら、今度は breakfast を lunch に変えてみましょう。

Did you eat lunch?

学んだ英文を、実際に自分が使いそうな場面に置き換えていくのです。

最初は短い一文で十分です。

音を聞き、意味を理解し、自分の口から出す。

この積み重ねが、聞く練習と話す練習を

つなぐ一つの方法になります。

4.シャドーイングを頑張っているのに、なぜ話せない?

最近は、リスニングやスピーキングのトレーニングとして、

シャドーイングがよく紹介されています。

シャドーイングは、流れてくる英語を

少し遅れて追いかけるように発音する練習です。

英語のリズムやイントネーション、

音のつながりを身につけるうえで役立つ練習です。

ただし、音声についていくことだけに必死になり、

意味を十分に理解しないまま繰り返していると、

期待した成果につながらないこともあります。

シャドーイングが悪いわけではありません。

大切なのは、今、自分が何をできるようにするために、

その練習をしているのかを明確にすることです。

音を正確に聞く練習なのか。

発音やリズムを身につける練習なのか。

聞いた英文を理解して、自分の口から再現する練習なのか。

目的によって学習方法を使い分けることが重要です。

5.英語学習は、頑張る量だけでなく、取り組む順番も大切

英語が話せるようになりたいからと、

いきなり英会話の練習を始める。

聞き取れるようになりたいからと、

毎日ひたすら英語を聞き流す。

もちろん、英語に触れる機会を

増やすことには意味があります。

しかし、それだけで十分とは限りません。

私は、学習者の現在の英語力と目的を確認したうえで、

発音、基礎文法、リスニング、

リプロダクションなどを組み合わせています。

英語学習に万能なトレーニングはありません。

だからこそ、今の自分に何が必要なのかを知ることが大切です。

そして何より、最初から完璧を目指す必要はありません。

まずは今日、短い英文を一つだけ。

聞いて、確かめて、声に出してみてください。

「さっきまで聞こえなかった音が、今は少しわかる」

その小さな発見が、次の学習への意欲につながります。

何歳からでも、英語の学び直しはできます。

これからも、私自身の経験と

指導現場での気づきを交えながら、

大人の英語学習に役立つ情報をお届けしていきたいと思います。

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この記事を書いた先生
饒平名(よへな) 勝子 プラチナバッジ
焦らない、諦めない、寄り添い続ける英語コーチ・講師
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大学を卒業して金融機関に勤務。必死で勉強し、留学もしました。 大学では英文学を学んでいたので、金融機関での知識を付けるために大学院でMBAを取得もしました。 しかし、激務と人間関係に悩み、子育てを機に退職。その後、転職し、天職に出会います。 公立高校、特別支援学校で英語を教…