テストの直前、公式が頭から飛んでしまう人へ
物理の公式、なかなか覚えられない。テストの直前になって、「あれ、どっちで割るんだっけ」と止まってしまう。
そんな経験、ありませんか。
世の中には「みはじ」のような覚え方のコツもあって、それで助かる人もいます。
でも実は、公式は覚えるものではない、というのが私の考えです。
カギは「単位」。
単位が読めるようになると、公式は暗記するものではなく、「そ
りゃそうなるよね」と自然に見えてくるものに変わります。
目次
速さって、そもそも何でしょう
たとえば「速さ」。
速さとは、そもそも「1時間に何 km進むか」ということです。
時速36 kmなら、「1時間で36 km進む」という意味。それだけです。
そして、それをそのまま式に書いたものが、速さの公式です。
特別な暗記の対象ではなく、「1時間に何キロ進むか」を文字と数字で書いただけなのです。
単位が、式の形を教えてくれる
ここで、単位をよく見てみてください。速さの単位 km/h は、「km ÷ 時間」という形をしています。
つまり「速さ = 距離 ÷ 時間」という式は、単位の形そのものです。
この見方ができると、ほかの形も暗記なしでたどれます。
距離を知りたいとき。時速36 kmで2時間進んだら?36 km/h × 2時間 = 72 km。単位の「時間」が消えて、km だけが残ります。
時間を知りたいとき。72 km を時速36 kmで進んだら?72 km ÷ 36 km/h = 2時間。今度は km が消えて、時間が残ります。
掛けるのか、割るのか。「みはじ」の図を思い出さなくても、単位を見れば自然に分かります。
単位は、公式を教えてくれる先生なのです。
単位の換算も、同じ考え方
km/h から m/s への換算も、同じです。
36 km/h は、km を m に、時間を秒に置き換えると、36 × 1000 ÷ 3600 = 10 m/s になります。
覚えるテクニックではなく、単位を入れ替えているだけ。そう思えると、換算はぐっと楽になります。
単位は、答えの見直しにも使える
単位には、もう一ついいところがあります。答えが合っているか、見直しに使えることです。
速さの問題なのに答えの単位が m/s になっていなかったら、どこかで考え方がずれているサイン。計算の途中で単位を書き添えるだけで、間違いに自分で気づきやすくなります。
文字も、単位と同じ「言葉」
公式に出てくる文字も、同じように読めます。
v₀ の「0」は「最初の」という意味で、v₀ は最初の速さのこと。Δ(デルタ)は、「どれだけ変わったか」というしるしです。
文字は、覚える記号ではなく、言葉の略。単位も文字も、物理の「言葉」なのです。
まとめ:覚える前に、読んでみる
公式が覚えられなくて困ったら、覚え方を探す前に、まず単位を読んでみてください。
数字には、単位を書き添える
単位の形から、式をたどってみる
答えが出たら、単位が合っているか確認する
速さは「1時間に何 km進むか」。それを式にしただけ。
そう思えると、物理はずっと身近になります。