日常生活や趣味の世界などはすべて哲学的に解釈することが可能です。昔の哲学者の立派なことばを並べるだけでなく、より良い人生を送るためにはどうしたらいいかを考えるのが哲学の目的のひとつです。もうひとつは、哲学は「〜とは何か」とつねに問う姿勢が大事です。「生とは何か」「死とは何か」「正義とは何か」など…。ですから、哲学には正解がないのです。正解がないからこそ、次々に問いは浮かび、正解のごく近くまで迫って、また新たな問いによって正解から遠ざかってしまう…。そのスリリングな繰り返しこそが哲学の醍醐味だと思います。
講座では、その正解にいたるまでの近道を紹介しながら、質疑応答を含めて、また正解から遠ざかっていきたいと思っています。
元大学教授、哲学者、古典芸能研究者