いけばな＠ 枝長真由美

こんなことを教えています

敷居の高さが程よくお財布にやさしいいけばなレッスン

私のいけばなとの出会いをお話しいたします。

大学卒業後すぐに就職して、いわゆる『花嫁修行』はしないまま結婚しました。
それで困ることはなかったけれど、人生の節目に受け取る豪華なお花を、ただ花瓶に突っ込んで終わりにしたくないなー、と漠然と思っていたのだと思います。

『花は綺麗なのに、なんだか変』
どこがどうとはいえないけれど、どこかに感じた違和感。
花の正面がこっちを向いて欲しいのに、どうしても明後日を向いてしまって、『もういいや』と放り出したこともあります。

次男が幼稚園に通い始めて自分の時間が出来て、『さあ何をしようかな』と思っていた時、ママ友の《いけばな教室》のチラシを見たのです。
はじめはご近所のよしみで、と軽い気持ちで参加しましたが、小原流の流祖は私が子ども時代を過ごした島根県松江市出身と知ってから、親しみを感じたのがきっかけです。

『どこにご縁は転がっているか分かりませんね』と先生はよくおっしゃっていました。本当に、その通りだと思います。

小原流のお花を生ける上での考え方は、枝を不自然に形作る事はせず、自然の姿を生ける、という考え方で、『自然のままの姿をよく観察する』という姿勢は、とても役に立っています。

地区で行われる研究会にも、よく参加しました。
研究会というのは、指定された花材と器と生け方で時間内に生けて、採点、評価、アドバイスしていただくものです。
前もって花材に触れて生けて手直しして、を楽しく繰り返したおかげで毎回表彰していただきました。

滅多に出ないと言われる100点満点をいただいた時には、ちょうど子ども達を会場に連れて行っていたので、思わぬ母の晴れ姿を見せることができました。

家族の理解と応援のおかげで続けてこられたいけばな中心の生活が10年余りを過ぎた頃、先生の体調不良と義父母のサポートが重なり、やむなくハサミを置くこととしました。

それから子ども達は巣立ち、夫が単身赴任した事で介護を一新に背負うことになっていきます。

義父母の診察の付き添いが始まり、やがて車で1時間から2時間かけて義実家へ行って病院への送迎、義母の認知症により定期的な買い物代行、夜間に戻ってこない義母を心配する義父からの急な呼び出し、度重なる介護施設との対応、コロナ禍の中の義父の入院、見送り、葬儀、、色々なことを経験させてもらいました。

お稽古からは離れていた間も、自然の中の植物を観察することはし続け、いつしか薬草として見つめる様になり、よもぎ蒸しを始めるに至りました。

女性に限ったことではありませんが、自分がしたいと思ったことを思い切りできる時間は、限られているのだと思います。

もしも、『いけばなをしてみたい』と思う気持ちがおありでしたら、お庭の花やスーパーの花を買ってきて生けてみませんか？

お好きな花を飾りたい場所にあうように、生け方のアドバイスをさせていただきます。

その他、よもぎ蒸しを通じて得た温活、腸活など体の整え方、iPadを使ったいろいろな楽しみ方も講座に加えて行く予定です。