開催日程はありません。
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大学で茶道を教えてきました。
そのなかで、どうも茶道というものが理解されていない気がしています。
正座をして、足の痛さを我慢しながら、苦いお茶を飲まされる。そんなイメージが先行してしまっています。しかし、本来はみんなで集まっておいしくお茶を飲むところから始まっています。だから、最初はテーブルの上で始めても構いません。
茶道は多様です。ただ、お茶を楽しんでも構いません。命がけで道を究めても構いません。
ここでは入門、初級の講座(各3か月)を準備しています。点前の基本形である風炉の平点前までが内容です。茶道とは何か、ということを学べるように...
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茶道を学ぶにはどのような道具が必要なのか説明しながら、揃えていただきます。
本当は、まず一服飲んでいただきたいのですが、残念ながら、実際に飲んでみるのは2回目になります。
とにかく、茶筌を振り、一回飲んでみましょう。
本来、茶は他の人に飲んでもらうために点じるものですが、入門、初級では自服(自分で点てて、自分で飲む)します。点前は自身のためのものでもあるということです。
また、ここで飲むための手順は、点前の基本でもあります。
現在一般的に飲まれている煎茶などの葉茶と抹茶は基本的には同じものです。何が違うのでしょうか。
抹茶よりも葉茶の方が一般的に飲まれています。しかし、葉茶の場合、ちゃんとした味で飲んでいるかどうかが問題です。これも要チェックです。
葉茶と抹茶の違いが何なのか、これを理解していないと、茶道とは何かということが分かりません。
いよいよ、抹茶の作法に入ります。
茶巾は主に茶碗を拭くために使いますが、畳方があります。茶碗を拭くための適当な畳方、拭き方を学びます。
また、2回目はとにかく菓子を食べ、茶を飲んでもらいましたが、ここで作法通りの菓子の取り方、茶の飲み方を学びます。
服紗は、棗、茶杓を清めるなどの所作で使います。
上手に畳めるようになるまで、多少時間がかかります。
茶筌の扱いまで覚えると、一通り、基本的な所作は覚えたことになります。
前回の授業で所作は始めから終わりまで覚えました。この先は、どこまでスムーズに動作をつないでいけるかということになります。
最初は一回の点前に30分以上かかりますが、慣れれば10分かからなくなります。
茶道にとって、座ることは非常に重要です。
畳の部屋であれば、座り方、立ち方、歩き方、襖の開け閉めなどを学ぶことができます。
また、イスに座っている場合でも、座り方は重要です。
抹茶は13世紀に禅宗とともに渡来したと言われています。この時から禅と茶は深い関係にあります。
畳の上であれば、足の組み方から学びます。イスの場合でも、上半身の姿勢や呼吸法は同じです。
入門編の最終回には茶道の歴史を学びたいと思います。
13世紀から、禅宗とともに日本に広まった抹茶の喫茶習慣が娯楽になり、その後16世紀に「茶道」というものになる過程から、現代の茶道がどのように変化したのか。最初に出てきた、堅苦しいイメージの茶道が何なのかを学びます。
入門9回の課程で、抹茶を点てることはできるようになりました。飲むだけであれば、これで十分です。この先は、炉の平点前になります。初級ではどのようなことを学ぶのかをここで説明します。