スピルという機能をご存じでしょうか。
英語で溢れ出すというような意味ですが、エクセルで1つのセルに入りきれない情報が他のセルに表示されるというものです。
スピルができるようになったことで、追加された新たな関数があります。
そしてこれらの関数によって、データベースを扱う作業が劇的に楽になります。
関数を1つのセルに入れるだけで答え(戻り値)がデータベースで出てきます。
これまで難しい関数を組み合わせなければできなかったこと、または関数ではできずVBAを使わなければならなかったことなどがこれらの関数でできるようになりました。
関数のコピーの必要がないので相対参照・絶対参照を考える必要もありません。
1つの関数の入力で、関数をコピーすることなしに、条件に合った行が抽出されたり、一意の(ユニークな)レコードのリストができたり、並び替えができたり。
もちろん関数ですので条件やデータベースを変えれば結果は自動的に変わります。
この講座では、その中でも特に使用頻度の高い『UNIQUE』、『FILTER』、『SORT』という3つの関数を学びます。
それぞれの関数は以下のようなものです。
UNIQUE関数 範囲または配列から一意(ユニーク)な値を返す関数
FILTER関数 指定したセルの範囲や配列から条件に一致する値に絞り込む関数
SORT関数 範囲または配列の内容を並べ替える関数
ご存じの通り、重複の削除やフィルタや並べ替えなど、同様ことを行う機能は昔からエクセルにありました。
ですが、関数を使用することのメリットは元データに追加や変更があったときに自動的に結果が変わってくれることです。
1つの項目でフィルタをかけるとか、1列での並べ替えだけのようなシンプルな作業が1回だけ発生、ということなら手作業でもよいですが、ちょっと複雑なもの、例えばある条件のもと抽出した結果をE列で並べ替えた後B列で並べ替えるなど条件が複雑で、かつ元データの更新が頻繁にある場合などは毎回同じ作業をするのは手間も時間もかかります。また担当者が変わった場合など、間違えてしまうリスクもあります。
その点、関数を入れておけば、元データが更新されれば結果は自動的に変わるので、手間は全くかかりませんし、間違える心配もありません。
これらの関数は単独で使用するのでも十分便利ですが、より使用範囲を広げるため、この講座では、それぞれの関数を学習した後に、お互いをネストして使う例、XLOOKUPや他の関数とネストする例、またエクセルの他の機能(テーブルやリスト)と組み合わせて便利に使う方法などもご紹介し、練習していただきます。
革命的なこれらの関数を体感し、日々の業務に取り入れてください。
エクセルの機能はどんどん進化しています。アンテナをはって、自分に有益なものを取り入れていくことで、毎日の業務がどんどん楽になります。
この3つの関数も多くの人にとってとても有益だと思いこの講座を作成いたしました。
日々データベースを扱っている方、大きなエクセルファイルと格闘している方には有益な講座であると思いますのでぜひご受講ください。
*関数にまだ慣れていない方、関数入門を受講いただいた後、ほとんど関数を使用していない、という方には後半の部分(他関数、機能との組み合わせ)が難しいと思います。
関数を使いこなす際にマスターしておいていただきたいネストや参照(相対・絶対・複合参照)にまだ不慣れ、よくわからないという方は、この講座の前に↓↓↓の講座をご受講いただくことをお勧めいたします。
【Excel関数初中級】基本の関数10選 ~計算・集計編~
https://www.street-academy.com/myclass/95841#
<講座を受講いただける方/受講いただけない方>
是非知っておいていただきたい関数ではありますが、残念ながらどなたでも使用できるわけではありません。
これらの関数や、新しい機能、スピルはまだ使用できる環境が限られています。
使用できる
Excel for Microsoft 365 (サブスクリプション型)
Excel2021(永続ライセンス版)
使用できない
Excel2019(永続ライセンス版)
Excel2016(永続ライセンス版)
『=UNIQUE』、『=FILTER』、『=SORT』などとタイプしてみて、ポップアップで該当の関数が出てくれば、使用できます。
残念ながら表示されない場合は対応していないと思われますので、現在の環境では講座をご受講いただいてもご自身のPCで操作いただくことができません。
(もし操作しなくても、講師の操作を見ているだけでよいということでしたらご受講いただくことは可能です。)
表示された方はラッキーです。データベースを扱うことが多い方で使用できる環境であればぜひ早めに学習することをお勧めします!
<ご用意していただくもの>
・エクセルが使用可能なPC
・Zoomでのオンラインレッスン受講可能環境(PCカメラ/マイク)
<定員>
3名
スピル対応関数について教えていただきました。
スピルという言葉も初めて聞きました。
この考え方をわかることにより活用できる範囲が広がります。
XLooKupも活用範囲が広がる方法です。
山口先生もわかるまで色々な考え方を教えていただき、わかりやすいです。
貴重な時間を過ごせました。
今後も講座を受講したいと思います。