知られざるナイチンゲールの生涯と『看護覚え書』に学ぶ介護の「心」

＜はじめに＞
ナイチンゲールといえば
「白衣の天使」
「ランプを持った貴婦人」等の言葉にあるように、

「献身的な看護をするやさしい女性」

のイメージが強いですよね。

実際のナイチンゲールは
信仰心が篤いばかりでなく、
当時、盛んになりつつあった統計学を独学で学ぶような、
とても理知的で
なんでも合理的にものを考える人でした。

看護師としてクリミア戦争（1854-56）に従軍し、
多くの伝説を遺したナイチンゲールは
帰国して3年後の1859年に
名著『看護覚え書き』を出版します。

この『看護覚え書き』を読むと、
「心やさしい」ナイチンゲールの看護が
一人ひとりの患者さんへの
しっかりした観察と、
合理的なゴール設定に基づいていたことが
よくわかります。

といって、ナイチンゲールはなにも難しい理論を
振りかざしているのではありません

「患者さんの身体はどの時間帯が一番冷えているだろうか」
「患者さんが着ている寝間着は自分がかいた汗で冷たくなっていないか」
「毎日同じものを食べたり、（病室で）同じものを眺めていると気分が滅入る」
といった、日常のごくごくありふれた場面に注目し、
患者さんの自然治癒力が最も働きやすい状態に置くことが
「看護の本質」と説きました。

これは、いま日本でも問題になっている
介護（特に在宅、施設）で最も大事な視点です。

私は両親の介護をする中で
ナイチンゲールの考え方がいかに
患者さんの「生活」と「人生」に根ざしたものかを
実感しました。

そして母の介護にその知恵を活かしました。

この講座では、みなさまがご両親やご家族の
「ケア」に役立てることを目標に
ナイチンゲールのNursing （看護・介護）の考え方を
お伝えしていきます。

＜こんなことを学びます＞
ナイチンゲールは、
「すべての患者は家庭でケアされるべき」と
考えていました。

そんなナイチンゲールが
書いた『看護覚え書』には
介護に使えるヒントがいっぱい。

講座では、ナイチンゲールの生涯を
振り返りながら
名著『看護覚え書』の中から
今の介護に役立つ部分をセレクトして
わかりやすくお伝えしていきます。

＜こんな知識が身につきます＞
ナイチンゲールの看護に対する基本的な
考え方（ナースコールを考えたのもナイチンゲールです！）、
ご高齢の方や体力の弱った方の
呼吸ケアの基本的な考え方や、
居室の環境作りの重要性などを学びます

＜こんな風に教えます＞
オンライン（ZOOM）でパワーポイント資料を使いながら教えます

＜定員＞
基本 4名まで
（要望に応じて変わります）