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100件以上の住宅を設計してきた1級建築士

岡部 早苗

本人確認済み
(17)
教えた人数 23 教えた回数 23
講座 カスタマイズレッスン

プロフィール

4人の子供を育てながら住宅設計を40年余りしてきた1級建築士です。
実家の母の介護、看取りも経験しました。
子供たちが独り立ちして、主人にも先立たれ、かつて、母も含めて7人で暮らした、37年前に自分で設計した家を昨年、売却ました。
今は、2LDKのアパートで快適な独り暮らしを満喫しています。

他の設計者と違うのは、施工現場の経験が長い(15年くらい)ことです。
その経験を生かして、今は、建物の検査業務もしています。

最近、ご主人のご両親と4人のお子さんたちと8人で暮らしたお住まいを売却して、
ご夫婦二人の暮らしに合った住まいに住み替えたいという友人の相談を受け、
サポートをさせていただきました。
その時に「早苗さんが友達で良かった」と言われました。
彼女たちと同じ悩みを持っている方は多いのではないかと感じて、より多くの方の「友達」の立場で、私の知識と経験を生かしたお手伝いができるのではないかと思いました。
これまでの経験から、一般常識と建築業界での常識の違いなどお話しできればと思っています。

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こんなことを教えています

住宅設計歴40年の1級建築士と住まいについて考える

私が他の設計者と違うのは、施工現場の経験が長い(15年くらい)ことです。

そんな私に友人からの相談で多いのが、
「家を建てたから見て」とか
「マンション買ったから見に来て」といわれ、
「1級建築士としてどう思う?」というのですが、その時点で私に言えるのは
「よかったね」だけです。

家を建てる前に、購入する前に相談していただけたら、アドバイスできることはいろいろあったはずなのに、残念で仕方ありませんでした。

私は1,955年、山口市で生まれました。
父は外科医、母は専業主婦でしたが、結婚してからなかなか子供ができなかったらしく、待望の第1子でしたので、父には溺愛されていました。
ところが、生後間もなく、肺結核に感染し、それが治ったと思ったら、喘息の症状が現れました。今でも、天井を見つめながら、自分の喘鳴(気管支がゼイゼイいう音)を聞いていた記憶があります。
私が中学入学を前にしていたころ、父は退職して、無医地区に開業しました。
自宅も新築しました。
その時に、設計士が図面を書いて建物ができる様子を見て、「設計」という仕事に興味を持ちました。
普通だったら、二人姉妹の長女である私は、父の病院を継ぐと思われるところですが、
父は私の体が弱いことを気にかけていて、好きな道に進ませてくれました。
ただ、他人の命に係わる父の仕事に比べ、「建築設計」は贅沢な人のための仕事ではないかと悩んでいたところ、
伯母が、北欧に福祉の視察に行ったときに同行した1級建築士の女性にコンタクトを取ってくれて、
「話を聞いてきたら」と言ってくれました。その人こそ、建物のバリアフリーの第1人者ともいうべき吉田あこさんでした。
これから女性の設計者が必ず必要になるから、ぜひ、頑張りなさいと励ましていただき、建築学科入学を決めました。
入学して間もなく、担当の助教授から
「君には設計の才能はないから、山口に帰りなさい!」
と言われましたが、その言葉をばねに、逆に「絶対に負けない‼」
と思いました。
クラスメイトの何倍も頑張った自信があります。
卒業するころ、その先生にお会いした時、「何だか、他の先生方は君は設計がうまいと言っているようだね」
と言われ、心の中でガッツポーズをしたものです。
とはいえ、当時、女子大学生の就職は最悪の時代でした。
就職指導の部屋の前に張り出されている求人票のほとんどに、赤字で「女子不可」と書かれていました。
やっと、その文字のない求人票を見つけて、名前を書き込んだところ、
主任教授に呼び出されました。
「君が名前を書いたら、(成績順で)君を推薦することになり、男子学生が職を失うことになる。君には故郷に帰って嫁に行くという道もあるだろう。」
と言われたのです。    
今なら大問題ですが、当時の私は(そんなもんか・・・)と思い、すぐに引き下がりました。
結婚すると決めていた人の故郷、高知に就職を探しに行こうと思いましたが、
「一生、親元を離れて高知で暮らすことになるんだから、1年間は親元で暮らしておいで」
と言われ、山口で就職しました。
地元の土木業者で、幹線道路ができる前に、そのあたりの土地を買って造成して売るために「住宅事業部」を作り、別会社の建築会社も作ったところでした。
結婚したら、勉強することも困難だと思ったので、その前に資格を取っておきたくて、2級建築士を受験し、一度で合格しました。
 予定通り、1年後に結婚して、高知に移り住みました。
近くの設計事務所に就職しましたが、間もなく、妊娠がわかり、退職しました。
その後も、就職し、妊娠や出産で退職というのを繰り返しました。
子供は4人産み、育てました。
 3人目の長男の妊娠がわかったのは、自宅の新築が決まり、建築許可がもうすぐ下りるというタイミングでした。
夫からは
「家か子供か仕事か、どれかはやめないと無理だろう」
と言われましたが、
「どれもあきらめたくない」
と言ってしまいました。
すると、
「お前が自分で決めたんだからな。愚痴は一切言うなよ‼」
と言い渡されたので、4人の子育てをしながら、仕事を続けることでの愚痴や、泣き言は言えませんでした。
 夢中で育てた子供たちも成人し、末っ子の次男の就職も決まった年、(東北大震災の年でした)夫が事故で亡くなりました。
これから、二人で老後を楽しもうとしていた矢先の出来事でした。
それより17年ほど前に山口の父が亡くなり、その翌年、母を高知に呼び寄せていました。
10年ほど元気で暮らしていましたが、足を痛め、認知症も進んで介護が必要な状態になり、施設に入所させました。
月に一度は通院させるために夫と二人で通っていました。
男の子のいなかった両親にとって、夫はまるで息子のようにかわいがってもらいました。幸か不幸か、夫の突然の死を、母は理解できなかったと思います。
 夫の死は私にとってはショックが大きすぎて、毎日泣き暮らしていました。
そんな私を仲間たちが
「仕事をさせないと‼」
と、心配して声をかけてくれていましたが、「どうすればあの人のところに行けるだろうか(死ねるだろうか)」
とばかり考えて、用事がないと自宅に引きこもる日々でした。
5年が過ぎたころ、仲間の一人から
「いつまで引きこもったら気が済むんだ!いい加減にしろ!うちの倉庫を貸してやるから出て来い‼」
と言われ、借りたのが今の事務所です。
それから間もなく、母は他界しました。
 今、一時は母も含めて家族7人で暮らした家に一人で住んでいます。
 夫と二人で夢見た老後の暮らしを一人でしてみようともしましたが、それはあくまで二人での夢。一人ではできないことを思い知りました。
だったら何をすればいいのか。
「自分のこと」「自分の未来」がいまだになかなか考えられないでいます。
 ただ、最近、同じように、子育ても親の介護も終わった友人から、これからの住まいについて相談を受けました。
人生100年時代と言われる昨今。私と同じように、夢中で走り続けて来て、
「これからどうしよう」
という人は多いように思います。そういう人たちと同じ視点から、ちょっとだけ専門知識を持っている立場で考えていけたらと思っています。
40年の経験の中で、不動産屋さんとの対処の仕方や、施工業者の実態もよくわかっています。
普通の人だと気が付きにくい、中古住宅の問題点もわかります。
新築やリフォームをする前に、家を購入する前に、この経験や知識をより多くの方にお伝え出来たら、住まいづくりに失敗する人が減るのではないかと思いました。
住まいづくりのプロを育てるのではなく、失敗しないプロへの依頼の仕方を学びます。
短期間にプロ並みの知識を身に着けることはできなくても、これを知っていれば、賢い依頼ができるという方法を教えます。

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講座

依頼

カスタマイズレッスン

レビュー

講座★住まいの相談会★【住空間】の可能性を広げる、アイデア満載の相談会
この講座は「もやもやしていた事がスッキリできる講座」でした

女性 40代

リフォームか建て替えのどちらにした方が良いのかわからない状況で受講しました。
こちらの疑問や質問に客観的かつ専門的に答えてくださり、先生からもアドバイスや提案をいただけるので、とても為になります。先生は終始優しく丁寧にお話しされるので、とても相談しやすかったです。

カスタマイズレッスン身近な言葉で【建築設計図書】が分かるようになる講座
家ができるまで・・・建築について、色々教えていた…

女性 60代

家ができるまで・・・
建築について、色々教えていただいています。
図面についても、初めてのことばかり。
何も知らない私ですが、楽しく受講させていただいています。
家は命を預ける場所ですから、
少しでも多く学びたいです。
4回講座で、残り3回ありますが、楽しみです。
しっかり学びたいです。

講座🌟【住まい】づくりのプロセス🌟【理想の暮らし】を実現する秘訣とは❓
この講座は「プロの意見を聞きながら住まいの疑問を解決できる講座」でした

女性 60代

住まいのことで、困っていることを相談しました。先生の経験を交えながら、アドバイスをしていただけました。ゆっくり相談でき、解決の道筋をいただき、それに向かう元気ももらえてとても良かったです。何より、とても楽しい時間でした。もっといろいろお話を聞いてみたいです。

講座🌟風水と住まい🌟古代からの知恵を現代へ応用
この講座は「【住まい】のストーリー★50代からの【終活】で綴りましょう★」でした

女性 40代

プロの視点でアドバイスがいただけて、自分にはない気付きが得られる講座でした。

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講座🌟風水と住まい🌟古代からの知恵を現代へ応用
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女性 40代

プロの視点でアドバイスがいただけて、自分にはない気付きが得られる講座でした。

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