国実 真由美

こんなことを教えています

社員を虜にし社会から選ばれる経営者のブランディング

ブランド、ブランディングを正しく理解して実践していくことが、人々の成長、企業の成長、ひいては社会貢献に繋がります。ブランディングは経営の一環であり、企業成長の要、経営者の仕事であるということをお伝えします。

＜ブランドとは＞

「ブランド」と聞いてあなたは何を連想されますか？　多くの人は、企業なら「アップル」や「グーグル」、車なら「ベンツ」、時計なら「ロレックス」、バッグなら「エルメス」など、国際的な企業や高級ブランド品をイメージされるのではないでしょうか。

ところが、ブランドは国際企業や高級品である必要はありません。人々から信頼される企業、選ばれる商品のことを指します。

低価格商品を販売する「DAISO」や、小さな酒造会社の「獺祭」は立派なブランドです。

＜ブランディングの役割＞

人々から信頼され、愛される企業や商品のブランドを構築していく活動がブランディングです。ブランディングによって企業価値が上がりますから、人気企業になり、良い人材が集まるようになります。売り上げも伸びて、企業の成長に繋がります。

ブランディングは大企業がお金をかけてやること、と誤解されがちですが、中小企業こそ、起業時こそ取り組むことが大事で、その後のビジネスの発展に繋がります。

ブランディングは経営の一環として位置づけられるもの、経営者の仕事と言えます。

＜企業ブランディング＞

企業のロゴマーク、看板、名刺、広告、TVCMなど、見た目の印象を上げることがブランディングであると認識されることが多いです。

これらは、「アウター・ブランディング」と呼ばれ、ブランディングの一部です。アウターブランディングは社会一般の人々からの印象を良くして、企業イメージを上げていくことに効果があります。

一方、「インナー・ブランディング」と呼ばれるブランディングがあります。こちらは社員を対象として、社員の一人一人が企業のブランドとなるように意識や行動を高めていく活動です。

インナー・ブランディングによって、社員の愛社精神や士気が高まります。そのため、生産性も向上し、社員が成長して企業の成長に繋がります。

企業の成長には、インナー・ブランディングとアウター・ブランディングの両方が必須です。

＜パーソナル・ブランディング＞

経営者は企業の顔です。企業のブランディングと同時に、社長のパーソナル・ブランディングが重要です。社員から愛され、尊敬され、社員を虜にする社長。そして、顧客から、ビジネスパートナーから、一般社会人からも信頼されて応援される社長のブランディングが求められます。個人事業主も同様です。

パーソナル・ブランディングにも、見た目の印象を良くするアウター・ブランディングと、内面の知性や品格を磨くインナー・ブランディングの両方が必要です。

＜リブランディング＞

ブランディングは一度構築したら終わりではありません。世の中が激しく変化する時代ですから、時代の波に合わせ、人々のニーズに合わせて、ビジネスモデルを変え、商品を変え、企業イメージを変えていく必要があります。そのためにはリブランディングが重要です。ブランディングは未来永劫、企業が続く限り必要な活動です。

ブランディングは、経営の根幹となる重要な活動ですから、経営者の仕事です。経営者自らが真剣に取り組んでいけば、企業は必ず成長していきます。