【登山】シャクナゲ咲く富士山　1合目から五合目まで登りだけ登山

【シャクナゲを求めて・・富士山五合目までの登山】
こんにちは。
ネイチャーガイド　小川　泰裕です。
この講座では山頂を目指さない富士山歩きの魅力を再発見いたきたく
企画いたしました。

ただ単に山に登るだけでなく昔の富士山信仰の名残を数多く見ることができ、
雄大な樹林帯の自然の中を登ることができるコースです。富士山信仰のメッカとも言える「北口本宮冨士浅間神社」から吉田口登山道は始まります。本講座では馬返しから登山始めます。富士吉田登山道はユネスコ・富士山世界文化遺産の構成要素の一つになっています。

富士山は3776M.日本最高峰の霊山として太古より日本一の霊山として信仰を集めてきた。噴火活動が活発化した貞観6年（867年）頃から富士山を「浅間大神（あさまのおおかみ）」と呼ぶようになります。 そして、鎮火祈願を目的として「アサマの神」を祀る「富士浅間神社」が出来ることになります。また富士山を源流とする川は一本もありませんが大量の雪解け水が堆積された砂礫を流れて100年の歳月をえて湧水します。富士五湖や忍野八海、柿田川湧水など農地を潤し山麓の人々は太古から自然の恵みに感謝しつつ富士山を水神として崇めてきました。

富士山は、修験の行場から衆人の登拝の山へとなっていきます。江戸時代になると富士講が結成され、関東一円から多くの道者が訪れてきます。その受け入れ先として富士吉田市には御師の宿坊が70余り軒を連ねたといます。 江戸から富士吉田市まで来るのに約3日かかり、登山にも最低2日を要する長旅のため、現在とは違い、かなりの資金が必要だったようです。そのため、富士講を作り、資金を出資し、選ばれた人のみが登拝するという仕組みが出来上がりました。

馬返しから先は、富士登拝の数々の遺構が残されています。平安時代の歴史書「本朝世紀」には、久安5年（1149年）に、末代僧侶が富士山頂に大日如来を本尊とする大日寺を建てたとする記述があります。

＜本講座で身に着けられること＞
〇山歩きのトレーニング方法・歩き方
〇自然観察
〇富士山の世界自然文化複合遺産について学びます。

「五合目まで登山」の魅力

●石碑や史跡など古くからある富士信仰の歴史に触れられる。
●季節の花を楽しめる。
●樹林帯に囲まれながら登山ができる。
●天候がよければ春から秋まで登ることができる。
●五合目より上に比べて登山者が少なく静かで自然を体感できる。

＜参考URL＞
https://fujiyoshida.net/course/290