哲学入門講座(@ソトのガクエン)について
こんな方におススメ!☞大学の講義を受けてみたい! 哲学について知りたい! 哲学を一から勉強したい!
古今東西、哲学者の発想や考えには、「人はどう生きるべきか」「他人とどう接するべきか」など、現代のわたしたちが生きていくうえで重要なヒントが隠されています。哲学入門講座では、古代哲学、近世哲学、現代哲学のエッセンスを読み解きながら、哲学の基本的な知識を学ぶことができます。
ヨーロッパの哲学史全体のながれを網羅する講座ですので、哲学史の勉強にもおすすめです。本講座では、オリジナルのテキストを使用します。(定員10名程度)
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◇4月(全4回)は古代哲学編として、哲学が始まった古代ギリシア哲学について学びます。
※5月は近代哲学編、6月は現代哲学編を行います。
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【講座概要】
第4回(4/29)「本質は上にあるのか下にあるのか?:プラトンとアリストテレス」
哲学史全体を見渡した時、もっとも多大な影響を与えた哲学者といえば間違いなくプラトンとアリストテレスでしょう。
たとえば目の前にあるリンゴは食べてしまえば無くなりますが、「リンゴ」そのものがこの世界から無くなるわけではありません。では、リンゴをリンゴたらしめているリンゴの本質は、はたしてどこにあるのでしょうか?さらに、愛や美しさ、善や悪といった目に見えないものの本質もまた、存在するのでしょうか?
あらゆる物事の本質はこの世界にはなく、天上のイデア界にあると考えたプラトン、いや、そうではなく、むしろこの世界のなかにこそ本質は見出されるべきだと考えたアリストテレス。対立する二人の哲学者の思考は、その後の哲学史において展開される大きな対立軸を作ることになります。今回は、プラトンとアリストテレスの哲学の概要を理解し、彼らが哲学史に与えた影響について考えてみましょう。
◎講座で用いる資料はこちらでお渡しいたします。
◎参考文献:プラトン『国家』(『世界の名著7 プラトンⅡ』所収、中央公論社)/アリストテレス『形而上学』(岩波文庫)
【4月のスケジュール】
第1回(4/8)「ディオゲネスに学ぶ哲学の意義と楽しさ」
第2回(4/15)「万物の起源(アルケー)とは何なのか:哲学のはじまり」
第3回(4/22)「”ある”はあるとてなにが”ある”?:パルメニデスの存在論について」
第4回(4/29)「本質は上にあるのか下にあるのか?:プラトンとアリストテレス」(☜今回)
【講師】
小林卓也(ソトのガクエン代表・大阪大学人間科学研究科招聘研究員)
1981年京都生まれ。大阪大学人間科学研究科出身(人間科学博士)。専門は現代フランス思想。現在、京都産業大学、関西学院大学の非常勤講師として学生に哲学を教えるかたわら、哲学的思考や哲学的な生き方が現代においてもつ重要性を、一般の方々にも分かり易く伝える活動を行っている。哲学的思考コンダクター。
著書に『ドゥルーズの自然哲学|断絶と変遷』(法政大学出版局)、共訳書にジル・ドゥルーズ『ベルクソニズム』(法政大学出版局)他論文多数。
【オンライン開催】
◎Google Meetをもちいたオンラインセミナーとなります。パソコンもしくはスマートフォン、タブレット等からご参加ください。スマートフォンとタブレットの場合、あらかじめアプリをインストールしておいてください。ダウンロードは下記のアドレスから可能です。
https://apps.google.com/intl/ja/meet/
アリストテレスの哲学を勉強しました。古代哲学の概要を知ることができました。哲学の面白さがわかりました。ありがとうございます。