受講初日から、自信を持って小説を書き始められる。信頼のおける講義・安心して語り合える合評がセットになった、実践型創作教室です。
開催日程はありません。
第1回:7月29日(土)
【前半】
今日から小説を書き始めるために抜群の効果を発揮する、文章の型をレクチャーします。
文章を書くことに憧れを持つ人は多いですし、作文術のガイドブックも巷にはたくさんあります。
しかし、「これは使える!」と心から納得できるテクニックはめったにありません。
今回は、文学の知識から導き出される、私が効果をはっきりと検証できた技術をご紹介します。
また、小説をひとつ完結させるためのさまざまな知識を取り揃えています。
ストーリーの設計図を利用して、新たな世界を作り上げましょう。
【後半】
人それぞれの文章の読み方を視覚化する独自の読書会「マーキング読書会」を行い、読む・書く・語るを縦横無尽に体験していただきます。
作品を読む、とは、どういうことなのかーーたくさんの読み方が交差し、定説や自分の中の常識が通用しない「読みの現場」を実感できます。
これを踏まえて、さらに創作ツールを身につけていきましょう。
常識として語られる「起承転結」は本当に不可欠なのか?
盛り上がりに欠けるあの作品はなぜ「傑作」と言われるのか?
文学講座と創作講座を組み合わせて、小説を作るための想像力・創作力のスイッチを入れます。
受講生には、2週間後の第2回に向けて、2,000字前後、もしくは4,000字前後の短篇小説を書いてもらいます。
8月9日(水)23:59までに、メールでご提出ください。
8月10日に作品を統合したPDFをお送りしますので、第2回までにご一読ください。
第2回:8月12日(土)
ストーリーの作り方について、もっと詳しく見てみましょう。
私たちが感じる「面白い」とはそもそも何なのか?
逆に、「つまらない」とは何なのか?
それらは本当に客観的に存在するものなのか?
始まりと結末は、どう作ればいいのでしょうか……?
フィクションの豊富な作例から、面白さ・つまらなさ・ストーリー構造の多様性を感じていただきます。
後半は提出作品の合評時間です。
前回の講座内容を踏まえて書かれた作品を、みんなでコメントし合いましょう!
語ることに自信がなくても大丈夫。自分の得意分野を通した見方を教えてください。
受講生は、8月23日23:59までに、小説をメールでご提出ください。
第3回:8月26日(土)
「文体」とは何かを詳しく考えてみます。
文体=書き方=表現の仕方、を変えるだけで、作品の印象は一変します。
文体に着目して読む・書くことを身につけるだけで、創作だけでなく、今後の本の読み方そのものが大きく変わることになるかもしれません。
ストーリーを練るだけでは出せない魅力を、さまざまな作例から実感できるはずです。
後半は提出作品の合評時間です。
受講生は、9月13日23:59までに、小説をメールでご提出ください。
第4回:9月16日(土)
歴史的な名作小説に使われている高度な技術を、手軽な方法にアレンジし、自作に取り入れてみましょう。
読者の臨場感を高める方法、逆に物語世界から距離を置く方法を学び、言葉の遠近法を操れるとしたら……?
今回は、一流の作家が使っている作文上の判断基準を紹介するほか、歴史的作家の創作の悩みや解決法を紹介します。
後半は提出作品の合評時間に加え、各受講生のためのオリジナルなブックガイドをお渡しします。