<はじめに>
この講座は、お子さん(高校3年生まで)に参加していただく講座です。
※注意1:この講座は、メンタルのサポートやカウンセリングや交流やコーチング、コンサルティングのみを目的とした講座は開催できません。当講座の講師は医師(小児科医)ですが、(病院ではありませんので)この講座を通して病名の診断等を含めた医療行為はできません。
※注意2:お子さんの兄弟姉妹に病気あるいは障がいをもつ方がいる場合、お子さんには、当教室の別の講座「小児科医&作家が伝える!きょうだいのためのリベラルアーツ!」へのご参加をお勧めします。それは、病気あるいは障がいを身近に感じる立場のお子さんへの配慮がしやすいためです。
<この講座では、こんなことを学びます>
■課題に多角的に柔軟に対応するクセ
この講座では、お子さんたちに、障がいや病気、そのほかの社会的な課題を多角的な視点で柔軟に考える力を身につけていただきます。必ずしも正解があるわけではない課題に対して、さまざまな考えがあることを学びます。そういった学びを通して、人生で経験するさまざまな課題、あるいは世の中の問題に対応できる力を身につけてほしいと思います。
■カンタンな医学の知識
この講座では、お子さんたちに、カンタンな医学の知識も提供します。人の体は、どうやって成り立っているのか。人は、どうやって生きていられるのか。どんな病気があるのか。どんな障がいがあるのか。そもそも障がいとは何か。
そういった医学に関わる学びを通して、命や人を助けることの大切さを学んでいただきます。命や人を助けることに関心を抱くことは、意欲的な学習への動機付けにもなります。
お伝えしたい内容があまりにも多いことや、長いお話しですと参加するお子さん自身が疲れてしまうため、一回の講座は短時間かつ単発開催で行います。「小児科医&作家が伝える!子どものためのリベラルアーツ!」講座を何回も受講いただくことで、学びを深めていただければと思います。
<自己紹介>
ここで、わたしのことを自己紹介させていただきます。
はじめまして、絵本『みんなとおなじくできないよ 障がいのあるおとうととボクのはなし』(日本図書センター)の作者で、小児科医の湯浅正太と申します。
以下、病気あるいは障がいをもつ子どもの兄弟姉妹を「きょうだい/きょうだい児」と表記します。
わたしのことを知っていただくために、下記のYoutube動画「きょうだいとしての経験 湯浅正太 / mojiがたりシリーズ」をご覧ください。わたしのきょうだい児としての経験を語った講演会の様子をYoutube動画として公開しております。下記のURLリンクから自由に視聴できます。自由にご利用いただき、広めていただいてもかまいません。わたしがきょうだい児としてどのような悩み/問題を抱え、どのような支援により救われたのか。そして、きょうだい児支援にとって大事なものは何か。きょうだい児、そして小児科医としての経験や、きょうだいに関する研究を通してみえてくる、きょうだい児支援のあるべき姿を語っています。
▼Youtube動画「きょうだいとしての経験 湯浅正太 / mojiがたりシリーズ」
https://youtu.be/XhbEpfA7C18<きょうだい児についての研究>
わたしはきょうだい児についての研究(下記参照)をおこなっています。きょうだい児にとってどのような支援がよいのか。小児科医として根拠をもちながら、きょうだい児への関わりを考えます。
「湯浅正太(2021):日本の障がい児/者のきょうだいの学歴,収入,主観的幸福度に関連する因子の調査,小児の精神と神経. 第61巻4号(1月号)掲載予定」