ロゴデザインほど敷居が低く、それでいて上を見ればきりがない分野は他にあまりありません。誰でも紙と鉛筆さえあればロゴをデザインすることができますが、中には有名デザイナーがチームを率いて手掛ける数千万円のプロジェクトまであります。
アメリカを代表するグラフィックデザイナー、ポーラ・シェアは「ロゴをデザインできるデザイナーは、なんでもデザインできる」と述べました。確かにロゴデザインにはグラフィックデザインの原理原則がたくさん詰まっており、同じ原則でレイアウトもパッケージもデザインすることができます。つまり、ロゴデザインを学び、その技術を身に着けることで、グラフィックデザイナーとして能力を伸ばすことが可能です。
この講座(前編)では、ロゴの基本的な成り立ちから仕組み、そしてロゴの機能まで、実例を交えながら考えます。(後編では、ケーススタディを含めて、ロゴデザインのプロセスについて考えたいと思っています。)ロゴをデザインするデザイナーだけでなく、サービスを立ち上げたり、ブランドをマネージする方達にとっても、ロゴの仕組みや機能を理解することは大いに役に立つことでしょう。
本講座の内容をより深く理解するために、「デザインの仕組み・創造力やデザインの才能を伸ばすには」講座をまず受講されることをお勧めします。
<学ぶこと>
ロゴの仕組みと機能
ロゴデザインの構造
ブランディングにおけるロゴの役割
<教え方>
レクチャーとワークショップを組み合わせたコースです。講師の一方的な説明にならずに、参加者の皆さんと対話する形式で、自由に楽しく学べます。
<持ち物>
筆記用具(紙と鉛筆)
パソコン
<定員>
基本 6名(要望応じて変わります)
<講師>
1999年、ペンタグラム・デザインでキャリアをスタートしました。アメリカを代表するグラフィックデザイナー、マイケル・ベイルートやウッディ・パートルから、ロゴデザインの基礎をびました。(
www.pentagram.com)以来20年以上にわたり、ブランディングに携わっています。
近年では、ビジョナル、ハーモス、スタンバイといったサービスのブランドを手がけています。(
www.visional.inc)
現在は、フリーのグラフィックデザイナーとして活動する傍、ニューヨークにある美術大学、プラット・インステテュートのコミュニケーションデザイン学科でデザインを教えています。これまで通算9年にわたり、グラフィックデザインやタイポグラフィのクラスのコースを教えてきました。大変光栄なことに、2019年、1000人を超える教員の中から、その年の最も優秀な教員として選ばれ、ディスティンクティブ・ティーチャー・アワードをいただきました。(
https://prattsenate.org/dta/winners/daisuke-endo)
<注意>
ページに掲載されている写真は、講師が美大で教えている授業風景です。本講座では、講師が独自に培ってきた授業内容のエッセンスを、オリジナルのコンテンツとして提供します。授業はオンラインでの開催となりますので、実際の授業内容は写真とは異なることを予めご了承ください。
とても興味深いセミナーでした!たくさんの労力をかけて準備してくださっていることがよくわかりました。特に印象に残っているところはこんな点でした。
●SCAMPERについてはの先生の考察がやけに説得力がありました。ブレストはそんなに意味がないという断言も興味深かったです。
●ロゴは器
〇新しいロゴを作るということは新しい言葉を作ることに似ている。言葉は意味を差す表現と内容によって構成されている。
●ロゴは名前
〇ロゴは本人を識別するという機能
●ロゴはスイッチ
〇そのブランドの持つイメージを呼び起こすスイッチである
●成功するビジネスは成功するまで続けられたビジネス
ロゴの果たすべき役割と機能、そしてブランドとは企業のイメージそのものであって、そのイメージをロゴデザイナーが共有していないと、真の意味で良いロゴデザインができないということも良く理解できました。
後編が完成しましたら、すぐに受講したいです。