この講座では退廃的な雰囲気のハウススタジオで実際にモデルを撮影しながら
新たなテクニックを習得していきたいと思います。
講座の流れとしては3部構成になっております。
各講座の内容については下記詳細をご参照ください。
3部全てを受講して頂ければ完結する内容となっていますが、
興味のある回のみを受講されても結構です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
講師ウェブサイトはこちら
https://www.suzukiakira.com/今回、ワークショップのモデルとして参加してくれるのは
西島ミライちゃん
https://twitter.com/mirai_nissy2ストーリーを感じさせる表現力と骨格を最大限に活かしたポージングに定評のある彼女は今回のテーマにぴったりのモデルさんです。
スタジオはゴシック&ロリータスタジオ
http://freshgothicstudio.site/機材も豊富で空間のバリエーションもありとても使いやすいスタジオです。
東京メトロ 有楽町線「江戸川橋」駅 3番出口 徒歩5分になります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
講義内容
骨を美しく撮る!
かのダヴィンチは美しい絵画を描くために人体の標本を作成し、解剖を繰り返し、骨格の特徴を理解することで後世に残る名作を生み出しました。
人体の可動域や、どういったフォルムが優美に感じられるのか?骨を美しく見せるためにはどんな光をどの角度で当てるのがベストなのか?など一つ一つ検証していくことで理解を深めていきましょう。
骨格や可動域について理解を深めておけば、モデルへの指示も的確に出来るようになり、極限の状況で究極の一枚を取り逃がすことなく表現の幅が広がることになるでしょう。
的確な指示はモデルを安心させることにも繋がり、コミュニケーションも円滑に進むようになり、現場が盛り上がり、結果として美しい写真を生み出せる確率も上がっていくのです。
この講座では実際にプロモデルを退廃的な雰囲気のハウススタジオで撮影しながら、様々な問いを検証しつつ理解を深め習得していきたいと考えています。
撮りたいイメージや習得したい技術はそれぞれ違ってくると思うので
できる限り各自の撮りたいイメージに合わせてワークショップを展開します。
第1部 (12時〜13時半)
ポージング基礎編
骨格の美しさに ”気づく” ことができれば、写真の格が上がる!
表現において違いを生み出すためには ”気づき” が必要です。
意識しなければ何も感じることがなかったことでも ”気づく” ことで全く違った世界が見えてきます。
単純なことのように思えるかも知れませんが ”気づき” は案外見落とされがちな要素です。
基礎編ではまず人体の骨格の美しさに ”気づく” ところから入っていきましょう。
なんでもかんでも骨を強調しておけば美しいわけではありません。
撮る角度や陰影のつけ方もとても大事になってきます。
まずは肩から首、デコルテ周辺の骨格を意識して美しいポートレートを撮影してみたいと思います。
次に振り向きの横顔をシルエットで美しく表現してみましょう。
顔周辺の骨格が理解できてきたら、背中から腰周りにかけての骨格を意識してポージングの美しさを追求してみたいと思います。最後は脚。脚は自由自在に動くので格好の研究材料ですが、バランスよく美しく表現するとなると意外と難しいものです。 パーツで切り取れるようになったら仕上げに全身の骨格を意識して撮影してみたいと思います。
第2部 (14時〜15時半)
ライティング基礎編
骨格を美しくライティングできれば自ずと写真の美しさが際立つ!
ライティングの基本は陰影を ”見る” ことにあります。
その陰影をわかりやすく感じさせてくれるものは骨格です。
まずは顔にライティングするところから始めてみたいと思います。
ライトを当てる位置に正解などありません。
何故なら骨格は人それぞれ違うからです。
その人の顔をよく観察して、どの位置からどういう角度で光を入れれば
最高に美しい陰影、グラデーションがつけられるのか?を検証してみましょう。
ワークショップでは、2人1組になって1人がライティングを動かす役割を担って
少しずつ微妙に光の角度を変えながら撮影していきましょう。
次に自然光でもトライしてみたいと思います。
窓からの光は動かすことが出来ないので、モデルの立ち位置、顎の上げ下げや首の角度、撮影者本人の撮影する位置など、あらゆることを検証しながら進めたいと思います。
次はソファーに横たわったモデルにライティングしてみましょう。
1灯の照明で顔もカラダもしっかりとライティング出来るよう意識して位置を探ってみたいと思います。
照明の当てる位置や角度を把握できてきたら、再度2人1組になって頂きます。
モデルに動いてもらうので、その動きに合わせて照明を動かしつつ撮影していって
光を当てる感覚を養ってみたいと思います。
のちに、お互いの撮影した写真を確認し合うことで、照明の当て方と撮影する角度への理解を深めていきましょう。
第3部 (16時〜17時半)
応用編
基礎ができたらモチーフを決めて遊びゴコロに火をつける!
基礎をしっかりと叩き込んだら、ここからは自由な発想で今までに経験したことのないようなポージングや光の使い方で撮影してみましょう。モチーフを決めることで光の使い方やどのようなポージングにするのかも明確になるのでモデルとのコミュニケーションも円滑になります。
ここではまず、お尻と顔が最大限美しく撮れるポージングについて検証していきましょう。
ポージングがある程度決まってきたら、次は印象的な照明を当てていきたいと思います。
基礎編では1灯でしたが、応用編では2灯利用してより印象的な照明の当て方を検証してみたいと思います。3人1組になってローテーションで撮影していきます。
面光源、タングステン、LED照明など照明の種類も変化をつけて、その違いについても理解を深めていきましょう。
最後のターンはここまでの実践で得た ”気づき” や検証の経験を踏まえて、オリジナリティ溢れる作風で撮影してみたいと思います。
各講座の流れ
講義 10分
実践しつつ講評 70分
質疑応答 10分
こちらで事前に準備しておいたライティングでモデルを撮影していきます。
撮影は1人ずつ順番に行います。
各自1ターン、約1分半を想定しています。
撮影者以外の参加者は、お互いの写真を見ながら講評しつつ、次のターンの撮影のテーマを探ってもらいます。
1つのライティングに対して各自2ターンずつ撮影を行います。
3パターンのライティングを準備しているので、計6ターン撮影可能となります。
時間の許す限り撮影して頂きたいので、実践重視の内容構成にしてあります。
撮影終了後、全体の内容を振り返りつつ総括します。
最後に質疑応答の時間を設けています。