映画で見るような華麗な殺陣、世界的に大人気の忍者を題材とした漫画「ナルト-NARUTO-」で見るような豪快な忍術。忍者と聞くと、これら戦闘シーンや魔法とも思える忍術を連想される方もいらっしゃるかと思います。 しかし、「忍ぶ者」と書くように、忍者とは素性を明かさないもので、主な仕事はスパイ活動でした。戦闘を行うのは、やむを得ない状況のみで、戦闘を行わないことが第一とされていました。黒づくめの忍者装束を着用することの方が稀で、表向きは猟師や農民として生活する者が多かったようです。今回のイベントは、忍者とTOKYOジビエのコラボイベント。全く関係ないような組み合わせですが、実はかなり関係が深いのです。忍者についてのお話は、イベント内でも詳しくご紹介します。
◇忍者の携行食糧「兵糧丸」「干し肉」
「兵糧丸(ひょうろうがん)」とは、主に戦国時代に使われていた保存性の高い携行食です。丸薬状に加工して作り、忍者が隠密行動の際に携帯したと言われています。「干し肉」は、ビーフジャーキーに代表される、薄切りの肉を乾燥させたものです。こちらも保存性が高く、軽量であるため、現代においても携行食として一般的です。干し肉は、伊賀忍者が携行した言い伝えがあり、三重県伊賀市では、人気のお土産として売られています。兵糧丸、干し肉ともに、忍者たちは自分たちの独自の製法で作っていました。このイベントでは、忍者気分に浸りながら、自分オリジナルの兵糧丸とTOKYOジビエでの干し肉作りにチャレンジします。自分だけのオリジナルの兵糧丸ですので、中身はなんでもOKです。チョコレートやキャンディなどの“お菓子系”は運営側で用意しますが、中に入れたら美味しそうなもの、面白そうなものをご持参ください。出来上がった、兵糧丸と干し肉はお持ち帰りいただき、現代社会を生き抜くうえでの貴重な食料としてご利用ください。
◇インストラクターは職業忍者&サラリーマン猟師
外国人あるあるとして、「日本にはまだ本物の忍者がいると思っている」ということがあるそうですが、ジョークではなく、ここあきる野には本物の忍者がいます。職業忍者として、ここあきる野を拠点に隠密活動・・・ではなく、活発に忍者活動を続ける、甚川(じんかわ)さんです。「野忍」という、「野外環境」を活用した忍術修行プログラムを運営されています。■「野忍」について
https://www.youtube.com/watch?v=uaJBH9s9XRI 現代の忍者なので、Facebookで活動紹介をしたり、Webサイトもお持ちで大変オープンな方です。下記にプロフィールを記載しておりますが、是非当日はプライベートのことなど質問してみてください。もう一人のインストラクターはサラリーマン猟師の小川さん。あきる野在住で、平日は都心で仕事、週末は狩猟で山へという「サラリーマン猟師」という珍しいライフスタイルを送っている方です。今回、小川さんには、TOKYOジビエを使った干し肉作りと野外での簡単な燻製料理の作り方などレクチャーいただきます。
サラリーマン猟師や職業忍者というカテゴリが存在することも、そういった方々がまさか自分が住んでいるのと同じ東京都内にいらっしゃることも衝撃でした。
作業だけでなく、その結果として美味しいものも食べられて大満足でした。また次回以降も是非行きたいと思います!有難うございました。