作家にとって写真集とは何か。
どのように考えられ、編集され、デザインされ、手に取ることのできるひとつのものとして、写真集になるのだろうか──。
作家にとって写真集というのは、特別な表現手段となっています。判型はどのようなものがよいか、紙質、厚さ、装丁やページ数、写真の組み方、流れ、リズムなど様々な要素が結びついて一冊の形になっています。
写真家としての立場から出版レーベル・バッファロープレスを立上げ、そのすべてのブックデザインと編集に携わった横山隆平と、昨年から今年にかけて二冊の写真集を刊行した内倉真一郎が自らの経験と考えを元に行う〝写真集について〟の本格的なワークショップ。
受講者に写真集にしてみたい作品シリーズをお持ちいただき、横山、内倉の写真家としての視点から一冊の写真集に纏め上げるための具体的な方法のレクチャーとなります。本ワークショップはレビューではなく、〝写真集に纏める〟をキーワードに、より実践的な観点から進めていきます。写真集という表現に少しでも興味がある方はお気軽にご参加ください。
講師プロフィール
横山 隆平 Ryuhei Yokoyama
写真家
1979年大阪府生まれ。モノクロフィルムによる都市写真を中心に作品を展開。Photography Magazine 81LAB.、Buffalo press立ち上げに参加。主な作品集に「酔っぱらったピアノ弾きのようなやりかたでシャッターを押せ」、「果たして路上は、都市のネズミの書く詩のように続いてゆく」等がある。2016年写真家・内倉真一郎と共にゲリラ展示プロジェクトPIS/ピス(Photograph in the street)をスタート。近年の展示に「沈黙と静寂」(京都 元・淳風小学校 KG+ 2017)がある。2018年Buffalo pressより「風に転がる紙屑に書かれたような美しい、光と踊るネズミのグラフィティ史」を出版。2019年には複数の個展が予定されている。
http://www.yokoyamaryuhei.com内倉真一郎 Shinichiro Uchikura
写真家
1981宮崎県生まれ。 大阪日本写真映像専門学校卒業後、六本木アートプラザスタジオに勤務。その後独立し、現在は宮崎県にて活動。主な受賞歴にNikonユーナ21、コニカミノルタフォトプレミオ、7th EMON AWARDグランプリ、Canon写真新世紀佳作3回、2018年に優秀賞などがある。また、海外ではWonder Foto Dayキュレーター賞を受賞。美術館所蔵では清里フォトアートミュージアムにて作品が19点永久所蔵される。展覧会では、東京、大阪、京都などで個展を開催。海外ではParis、中国、台湾台北、台中など幅広くアートフェアへの出展や個展を開催する。
https://www.uchikurashinichiro.com