英日翻訳の技術向上を目指す私たちにとって、英文の読解力は日本語の表現力と並んで日々磨くべき重要な技能です。そして読解力をつけるのに効果的な方法のひとつが精読だと私は考えています。辞書や文法書、種々の資料を参照しながら、テキストを幾度も丁寧に読み返し、解釈を試みていく。時間も労力もいる勉強法ですので、それだけの「投資」をするに値するすばらしい作品を題材に選び、楽しみ味わいつつ技術を高められれば嬉しいものです。
現代オーストラリアを代表する詩人、脚本家、小説家であるデイヴィッド・マルーフは、短篇集をこれまでに5冊出版しています。今回ご提案するクラスは、その中でもとりわけ興味深い短篇集antipodesから味わいのある5作品を選び、ご一緒に精読していくものです。
5回シリーズで、1回に1篇を読み切ります。また、ご希望の方には翻訳の添削もいたします。作家の詳細、サンプル作品、サンプル訳等もお送りできますので、どうぞご遠慮なくお尋ねください。
クラスには過去の講座からの継続の生徒さんがすでに数人おられます。なごやかな雰囲気で授業を進めておりますので、どうぞ気楽にご参加ください。
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一緒に翻訳をしている武舎広幸と共に、2016年の講座「出版翻訳ワークショップ」を企画しました。2016年前半にはノンフィクションを、後半には同じ作家のフィクションを勉強する予定です。そちらの講座の受講もぜひご検討ください --
https://www.street-academy.com/myclass/2865?sessiondetailid=23153★★★★★★★★★★★★★★★
先生が主宰している会に参加させていただく形の講座でした。参加者の方たちの雰囲気がよく、気楽に発言したり質問したりすることができました。
代名詞が何を指しているか、文中に使われている単語が、それ以前あるいはそれ以後の文の内容とどのように関連しているかなどを注意して読解しないと、全体が分からなくなる、逆に、それらを注意して正確に読み解くと、全体が急に見えてくるということを体感することができた講座でした。