かつては大手企業の広告ビジュアル制作などでしか用いられなかったレタッチ技術でしたが、スマホ加工アプリの普及やレタッチソフトのクラウド化によって、多くの人にとって「レタッチ」は身近なものになりつつあります。AIの発達による機能の進化がさらに普及を後押ししており、今はあらゆる場面で活用されてきています。
一方で、長くレタッチを生業としている私にとって、一抹の不安があります。加工とレタッチの境界が曖昧になっていることです。オリジナルと大きくかけ離れたものに変えてしまう「加工」とオリジナルを生かしつつ、見る人を惹きつける仕上がりを目指す「レタッチ」は基本的には異なります。
特に人物写真のレタッチはとても繊細なもので、わかりやすい変化があれば良いというものでもありません。近年、世界的にルッキズムと言われる外見至上主義を批判する声が高まってきています。均一的な美しさではなく、ありのままの外見を受け入れようという動きのなかで、外見を大きく変えて見せる写真加工は時にはリスクを伴う可能性もあるのです。
ただ、誰もが自分が撮った写真、撮られた写真をもっと良く見せたいと思う気持ちは自然なことであり、否定できるものではありません。人物レタッチの基本を抑えて、多くの人により良い作品作りに取り組んでもらえるよう、この講座を企画いたしました。
【こんな方にオススメ!】
・フォトグラファーとして活動していて、ポートレートを撮る機会が多い方
・独学での肌レタッチに満足できてない方
・スタジオでのポートレート作品の質を上げたい方
・レタッチまで含めて付加価値のあるサービスを展開したい方
・Photoshopの基本的な使い方を理解している方
【講座受講でできるようになること】
なんとなく綺麗に見せるような手法はネット等でも色々と出回っていますが、スマホサイズであれば誤魔化せるかもしれませんが、それ以上は厳しいです。
質感や立体感を失わせる肌レタッチや、本人らしさを損なう形状補正などは本来の作品の質まで下げかねません。
講座で紹介する方法は、どんな作品にも対応できる万能な方法であり、Photoshopのシンプルな機能のみを使って作業します。これをマスターすれば誰でも自然で美しい肌、ポートレート作品に仕上げることができるようになります。
【ペンタブレットについて】
また、肌レタッチの際はペンタブレットを使うことをお勧めしています。お持ちの方はぜひ手元にペンタブレットをご用意ください。
以下もご参考に。
オススメのペンタブレット(安価なモデル)
https://store.wacom.jp/products/detail.php?product_id=4169プロ用ペンタブレット(講師愛用モデル)
https://store.wacom.jp/products/detail.php?product_id=4525こちらは東京開催用の講座ページです。
福岡/オンライン開催ですでに開催実績がございますので、こちらのページの参加者さまの声をご参考にしてください。
https://www.street-academy.com/myclass/24411
実際のお仕事で使用している事やテクニック的なこともそうですが、レタッチをする意味や向き合い方なども聞けて大変満足しました。
やはりプロの技術なので短い時間で深いところまでは解説も難しいと思いますが、質問にも適宜お答えいただけました。プロの考え方やレタッチ方法を知る上では最高の講座だと思います。
ちなみにペンタブレットは安いものでもいいので準備して持ち込まれると一層学びになると思います。